パソコンやスマートフォンの仕組みに興味があったので、幅広く電気電子工学の勉強ができ、就職に強い本学に魅力を感じました。
前期の「ワークショップ」では、回路の仕組みやはんだ付けなどの工学の基礎的な実習を行いました。簡単そうな作業もコツが必要で、些細なミスが結果につながることを学びました。後期の「ワークショップⅡ」では、前期に学んだことを生かしてファクシミリを製作。各部品が動作するように回路をつなぐことは難しく、画像が送信できないなどのトラブルを克服して正常な送信に成功。創意工夫する面白さを知ることができました。
製作したファクシミリ。失敗もいい経験になりました。
電子回路の基礎実験を行う「電子システム工学基礎実験Ⅰ・Ⅱ」。実験で初めてマイコンに触れ、応用できることの幅広さに驚き、電子工作への興味がより強く湧いてきました。実験のレポートは、結果だけではなく自分なりの考察を入れることが必須ですが、最初の頃は本当に苦労しました。先生から間違いの指摘や方向性のアドバイスを受けながら、何度も考察を繰り返すことで、探求する力が自然に身についたと思います。
マイコン制御システム。センサーが手の距離を感知しLEDの点灯を制御。
「電子システム工学実験Ⅰ・Ⅱ」は、1・2年次の講義、ワークショップ、実験で学んだすべての知識を使って取り組んだ授業です。スピーカーとアンプを使った実験では、自ら秋葉原まで部品購入に出向き、アンプを製作しました。クリアな音が出ず試行錯誤しましたが、自分で考え、つくり、評価するという一連の学びでものづくりへの自信が深まりました。これまで学んできた知識と技術が、しっかりと自分の力になって成長できていることを実感しました。
自作のパワーアンプ。クリアな音が出たときは感動しました。
4年次には「プレゼンテーションⅠ・Ⅱ」を履修。約30人を前に卒業研究に関する発表を行います。研究分野の違う他研究室の学生に対しても、その内容をわかりやすく説明する技術が求められます。前期の発表では、緊張で目が泳ぎ、発表用のパワーポイントも、文字が多すぎて読みにくいとの指摘を受けました。その経験を生かした二度目は落ち着いてプレゼンテーションができ、就職後に役立つ経験を積むことができました。
卒業研究の中間発表の内容。(画像はポスターです)
内定先では、パワー半導体に関わる仕事をする予定です。電力の制御を行うパワー半導体は、省エネのキーデバイスになるもの。私たちの暮らしでも身近な製品に取り入れられています。品質改善や生産管理などに携わりながら、快適で環境に優しい社会の実現に貢献したいです。本学の講義や研究室で学んだ半導体の知識を生かして力を発揮したいと思います。
音楽を聴くのが好きで、JAPAN JAMやカウントダウンジャパンなど、毎年フェスに参加。好きなアーティストの曲を生で聴くと最高にリフレッシュできます。