信号のない横断歩道に着目 歩行者・自動車のどちらもが 譲り合える環境づくりを目指す
未来科学部 建築学科 4年
東京都/成城高校 出身
越智 亮太 さん
研究テーマ 歩車共存を実現する、 歩行者・自転車・自動車の 相互間行動特性についての研究
今後の道路整備に向けた知見を得るために、歩行者・自転車・自動車の行動特性をとらえる研究を行っています。そのために、人や車の高密度な行き来がありながら、信号のない交差点・横断歩道に着目して通行の様子を動画で撮影して集めてきました。一つ一つの行動を見て記録、集計し、何らかの法則性や特性を見つけ出そうとしています。信号のない横断歩道に着目したのは、歩行者にも自動車にも負荷をかけずに譲り合える環境づくりが、円滑な道路空間を創出する重要なポイントであると考えたためです。日本では、経済成長とともに自動車を中心とした道路整備が行われてきた一方、道路交通法では歩行者優先の仕組みとなっています。ねじれとも取れる複雑な交通状況の中で、今後の道路整備をどうしていくべきなのか、歩車共存をどのようなものにしていくべきなのか、答えの方向性を見つけたいと考えています。特に、高齢化社会における交通には興味を持っており、高齢者が安心して暮らせる道路づくりに貢献できるような研究にしたいと思っています。
Different
ほかとは異なる視点やアプローチを目指す
常に新しい考え方や独自の方法を追究し、既成概念にとらわれない柔軟な発想を大切にしたい。異なることは、創造性の源であり、変化を生み出す力だと考えている。
都市デザイン研究室とは
都市の将来像・景観の創造、都市空間の計画・設計、建築群のコントロール、公共空間の概念形成などが都市デザイン。都市について、研究と計画・設計を行っている。
土田 寛 教授