地震発生時に水道、ガス、道路などの インフラをどう守るか 数値シミュレーションをもとに 有効な工事の方法を探る

理工学部 建築・都市環境学系 4年
神奈川県/三浦学苑高校 出身
鈴木 健太郎 さん(左)
理工学部 建築・都市環境学系 4年
群馬県/県立桐生南高校 出身
伊藤 将也 さん(右)

研究テーマ 液状化に伴う地盤流動抑制のための 地下水位低下工法の有効性評価

地震時に起きる地盤の液状化現象は、家屋や集合住宅の沈下や傾斜、水道、ガス、道路といったインフラの破損という大きな被害をもたらします。その対策として注目されているのが地下水位低下工法です。液状化現象は、地下水位の高い砂地盤で起きるため、地下水位を下げる工法は有効とされています。私たちは、1995年の阪神淡路大震災で被害を受けた神戸の人工島を対象として、地下水位低下工法の有効性についての検証を行っています。特に、たくさんの人に被害の影響を与えるエネルギー・物流施設や護岸や岸壁といったインフラにフォーカスして、地下水位低下工法が地盤の流動に伴う変形への抑制効果があるのかを調べています。主に数値シミュレーションなどを使って研究を進めるわけですが、難しいのは入力するデータの値を決定することです。調査資料や多くの文献を読むなどして進めていく中で、先生からの何気ないアドバイスにはいつも助けられています。建物や都市環境を考えていくうえで、基礎となる地盤は重要であり、大きなやりがいを感じながら研究に取り組んでいます。

液状化に伴う地盤流動抑制のための研究のイメージ画像

私たちの「D!」は Dare(思い切って)

慎重に、そして思い切り、多くのことに挑む

情熱を持って物事に挑むことの重要性を、私たちは毎日感じている。ものづくりを楽しみながら、新しい価値を生み出しながら、後悔のないように進んでいきたい。

地盤防災・環境工学研究室とは

自然災害から生活を守ることや安心安全な社会を構築することは技術者にとっての重要テーマ。本研究室は、地盤災害と都市防災の予測や対策方法に関する研究を行っている。

石川 敬祐 准教授

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