水から豊富に取り出せる クリーンな「水素エネルギー」を 普及させるための 装置開発に取り組む

工学部 電気電子工学科 4年
東京都/都立上野高校 出身
南雲 麟太朗 さん

研究テーマ 誘導加熱を用いた脱水素装置の開発

地球温暖化対策のために、代替エネルギーとしての水素に期待が高まっています。水素は燃やしても水を出すだけ。CO2を出さないクリーンエネルギーであるだけでなく、地球上に豊富にある水から簡単に取り出すことができる点も、エネルギーとして優れたところです。現在、水素の貯蔵・輸送には、メチルシクロヘキサン(MCH)が使われます。MCHは、水素とトルエンを結合させたもので、常温で液体、リスクも少なく効率よく運べます。使用前にMCHから水素を取り出すわけですが、その装置が脱水素装置です。加熱して気化させることが必要であり、効率的、安定的に行うために、誘導加熱(IH)を使う研究に取り組んでいます。これまで授業で学んできたインバータ回路技術、スイッチング制御などを実際に使いこなすのは難しく、行き詰まってしまうこともありますが、家に帰って「明日はこの方向からやってみよう」と気づくことがあり、自分を奮い立たせながら取り組んでいます。研究は、授業の枠を超えて自ら学ぶことが必要だと実感しています。

誘導加熱を用いた脱水素装置の開発のイメージ画像

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