人や生活、社会の課題を解決するために
人とロボットが「協調」する技術を
追究していく

岩瀬 将美未来科学部 ロボット・メカトロニクス学科 教授 情報駆動制御研究室

ドローンの実証実験などが新聞各紙に掲載されるなど、
取り組む研究は各メディアから注目を集めている。

「制御」技術で人の気持ちに寄り添っていく

ロボットが人と一緒に何かをしたり、人をサポートするときに、ロボットの「振る舞い」が大切だと私は考えています。人が考えた通りに動かせているか、どうしたら人から嫌がられないか。人とロボットが互いに補い、支え合うための「協調」する仕組み、それが私が特に力を注いでいる「制御」技術です。

私が、ロボットに活躍させたいと思っている分野は4つあります。農林水産、医療・福祉・介護、エネルギー、環境です。医療・福祉・介護分野の一例は、筋電義手の開発です。皮膚から筋肉を動かす電気信号を拾って義手を動かすのですが、ただ物を掴むのではなく、サッと持ち上げたいのか、柔らかく握りたいのかなど、自分の意図した通りに動かせるよう制御技術を使いコントロールします。

夢を語る、それがロボットづくりの第一歩

さらに農林水産分野では、人が入っていけない森林の間を縫ってドローンを飛ばし、森林の三次元地図をつくろうとしています。この地図に基づいて、適切な伐採ガイドを行うことで、経済性も安全性も高める「スマート林業」の研究開発を進めています。人間に取って代わるのではなく、人と協調するロボットをつくりたい人、「こんなロボットをつくりたい」と楽しく夢を語れる人は、ぜひ門を叩いてみてください。

探査型ロボット開発の夢につながる
蛇型ロボットの研究に没頭中

Y・T東京都 専修大学附属高校 出身

( 東京電機大学を選んだ理由は? )

私の将来の夢は、人がたどり着けない場所で人のために働く探査型ロボットの開発。
その開発に不可欠な機械/電気・電子/情報/制御工学を学べる本学科を選択しました。

探査型ロボットの一つである蛇型ロボットを研究するために、岩瀬研究室に入りました。卒業研究も、蛇型ロボットの砂利道走破がテーマです。大学院でも、このロボットを駆使してさらに高度な研究を続けていきます。将来的には、人が行けない災害場所に入って、その中をマッピングしたり、カメラで状況確認するなど、実用化を目指しています。

世界の学生と協力してロボットを製作
~IDCロボットコンテスト大学国際交流大会に参加~

T・K 

未来科学研究科(大学院)
ロボット・メカトロニクス学専攻 修士1年

私は7月29日から8月9日までの12日間、アメリカのマサチューセッツ工科大学にて開催された第30回IDCロボットコンテスト大学国際交流大会(IDCロボコン)に参加しました。今年は日本、アメリカ、中国、韓国、シンガポール、タイ、メキシコ、インド、ブラジル、エジプトの10カ国が参加し、くじ引きで結成された5人1組の国際混合チームでロボットを製作し、競技会に挑みました。

英語による意思疎通は難しかったのですが、図や文章を交えて戦略や機構を話し合い、ロボットの製作を行いました。私は、マイコンを用いたロボット制御でチームに貢献することができました。試合結果は、予選リーグを1位で通過したものの決勝トーナメントで負けてしまいました。

しかし、12日間でチームの結束は強まり、英語で熱い議論を交わしたり冗談を言い合ったりできるようになりました。IDCロボコンを通して、自分の実力を試すとともに様々な国の人と友達になることができ、非常に貴重な体験となりました。

IDCロボットコンテストとは?

International Design Contest(IDC ロボットコンテスト大学国際交流大会、通称:IDCロボコン)は、世界各国から大学生を集めて開催されるロボコン国際大会です。1990年に東京工業大学とアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)によって始められ、その後、この大会の趣旨に賛同する世界各国の大学が加わり、毎年開催されています。ロボコン創成期から行われている伝統ある大会です。

通常のロボコンでは、個人またはチームであらかじめロボットを製作して大会に持ち寄り、競技会を行います。一方、IDC ロボコンは、出場する各国の大学はロボットを製作して持ち寄るのではなく、代表学生を選出して大会に送り出します。大会では多国籍の混成チームをつくり、10日間程度でロボットの設計・製作を行い、競技会に挑みます。提示された競技テーマに対し英語でコミュニケーションを取りながら、アイデアを出しあい、協力してロボットの設計・製作に取り組みます。IDC ロボコンは、学生の創造性と国際感覚を養う実践的な経験の場であり、各国の参加大学が協力して実施する国際教育プログラムでもあります。