執刀医が使いたい医療機器を、 素早く選んで正確に手渡す ベテラン看護師のような 手術サポートロボットを開発したい
大学院 理工学研究科 理学専攻 1年
埼玉県/花咲徳栄高校 出身
村田 窓紀 さん
研究テーマ 時系列姿勢特徴行列を用いた リアルタイム行動認識モデルの開発
電子情報・生体医工学系※の臨床医用の研究室との共同研究で「器械出し看護ロボット」のための技術開発に取り組みました。きっかけは3年次の「ロボット科学」の授業の課題で、人体の姿勢推定をAIで行った時に、自分の書いたプログラミングで骨格点情報が得られた経験であり、共同研究へとつながりました。看護ロボットに求められるのは、ベテランの手術室看護師のように執刀医の行動を認識し、必要とする器械を素早く選び正確に手渡しして、手術をサポートすることです。そこで、カメラ映像から抽出した骨格点情報から、行動認識を行うAIを使った深層学習モデルを開発しました。さらに、手術室で機能するように、骨格検出と行動認識を逐次行うようなプログラミングを作成し、リアルタイムで手術行為を認識できるアプリケーションを作成してロボットに組み込みました。骨格点情報を用いて行動認識を行う研究は世界中で行われていますが、リアルタイム行動認識については、評価方法やデータセットなどがまだ確立されていない挑戦的な取り組みです。
※2026年度入学者より電子情報工学系
Devotion(献身)
社会課題の解決に献身的に取り組む
高齢化にともなう労働力不足をはじめとした社会課題に対して、人間に寄り添ったAI技術の開発を行い、すべての人が快適に生活できる環境をつくっていきたい。
人工知能研究室とは
「深層学習」を中心にAIを研究。特に「注意機構」を用いた画像認識手法により、公道上や路線周辺の物体を「注意深く」認識する技術の研究開発に力を入れている。
※人工知能研究室は、理工学部の理学系から情報システムデザイン学系に移動しました。本研究室を目指す場合は、情報システムデザイン学系に入学する必要があります。
日高 章理 准教授