第86号 「卒業式を迎えて」

2016.03.20

 3月は卒業式のシーズンです。学園では毎年、中学校、高等学校、大学院・大学と卒業式が執り行われます。

 中学校と高等学校は本校の体育館が式場になります。私はいずれの式でも祝辞で、仲間との友情、先生との絆の大切さ、今を大切にして欲しいと述べました。特に中学生には、高校生になっても校訓「人間らしく生きる」を考えて続け、少しずつでも将来のことを考え始めて欲しいこと、高校生には自分の夢と希望に向かって自信を持って歩んで欲しいと伝えました。大学院・大学は日本武道館で卒業式を執り行います。大学院進学また社会に巣立つ多くの学生たちを前に、本学教育・研究の理念である「技術は人なり」を忘れずに、身につけ
た技術と心を糧に世界に大きく羽ばたくことを願っていると述べました。

 学園の歴史を振り返りみますと、本学園の最初の卒業式は明治41年8月、卒業生数はわずか14名でした。創立者の一人で電機学校校長だった扇本眞吉先生は告辞で「諸君が螢雪の功空しからず、遂に本校所定の学課を履修し、以て今日の月桂冠を得られたる(卒業式を迎えたこと)は、諸氏の名誉たるのみならず、また本校の光栄とする所なり」と述べられました。

 卒業は卒業生の名誉だけでなく、学校にとっても誇りである。学舎を後にする卒業生たちを見送りながら、この言葉は今も昔も変わらないと思うのであります。

卒業式を迎えて

☆☆☆理事長メッセージ 第86号(2016.3.20)☆☆☆
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