No.9 【TDU新キャンパス創設だより】

2009.01.16

2009年新年互礼会

加藤理事長と古田学長

【理事長メッセージ】「東京電機大学の夢をかたちに」 
理事長 加藤 康太郎

皆様、新年明けましておめでとうございます。今年は丑年です。「丑」の文字は、新しい芽が種に準備された様子を示すといわれています。また学問の神様、 天神様のお使いも牛です。昨年決定した新キャンパス構想の芽を、また本学の教育・研究を、次の100年を目指し大きく育てていく最適の年と思います。
本学は昨年、足立区北千住駅東口に進出することを決定しました。これは懸案の神田キャンパスの狭隘化、老朽化問題の解決を図り、さらに次の100年を見 据え、教育・研究のさらなる充実、強化を目指すものです。本学の歴史始まって以来ともいえる大事業ですが、次の100年を託すに値するものと確信していま す。現在、「TDU ルネサンスと進化」を掲げ、「教育」「技術」「社会」の3つのキーワードを軸に、新たな文化と歴史の創成を目指す創設理念を検討しています。
多くの卒業生が巣立った神田の地から離れることは残念ではあります。しかしTDUスピリットは不変です。「社会の第一線で活躍できる技術者を育成し、工 業の発展を期する」という創立者の思い、学生・生徒に愛と情熱をもち実直に、地道に教育する精神は、時代を越え、私達の心に今なお生き続けています。今後 は、平成22年着工に向け実施設計を進めるとともに、施設・設備配置計画を策定し、建築確認申請を行なう計画です。
私は、新キャンパスに、学生が楽しそうに通学してくる初夢を見ました。「東京電機大学の夢をかたちに」の思いが名実共に実現することを確信した次第であります。

【学長メッセージ】「東京電機大学の認証評価について」
学長 古田 勝久

あけましておめでとうございます。学長の古田勝久です。1月6日に開かれた新年互礼会での挨拶でもふれた、本学の認証評価について申しあげたいと思います。
2002年の学校教育法の改正により、大学は自己点検・評価を行いその結果を社会に公表しなければならなくなりました。そして7年ごとに文部科学大臣の認証を受けた評価機関による評価を受けなければなりません。本学は、2009年の最終年度に、(財)大学基準協会の評価を受けることに致しました。1月7日に申請手続きをし、4月1日に申請資料を提出する予定です。その後、9月から11月の間に実地調査を受けることになります。
この認証評価に先立ち、本学は大学全体での外部評価を受けました。相磯秀夫 前東京工科大学長、岡村甫 前高知工科大学長、井戸一朗 前山武会長による外部評価委員による評価です。外部評価委員からは、本学の創設の使命、建学の精神、教育・研究の理念が実際の教育・研究にどのように活かされているのか、徹底的に整理する必要があると指摘されました。またご意見の中で、本学はキャンパスごとに文化が異なるのはわかるが、ばらばらの感があるとのご指摘も頂いております。
本学は、「科学技術により社会に貢献する人材の養成」と言う使命、「実学尊重」という建学の精神、初代丹羽学長の「技術は人なり」という教育・研究の理念を持っています。これらは大学にとって素晴らしい財産です。これらを基に各学部、研究科はそれぞれ人材養成と教育・研究の目的をもっています。学部、研究科の実際の教育カリキュラムが、これら理念や目的に合うよう構造的に作られているのかについて、認証評価で実際に調査されるわけです。教員、学生はこれを理解していただきたいと思います。
評価結果においては、大学に対して改善を求める提言として「勧告」や「助言」が述べられる仕組になっています。ぜひ、自主的、自律的、積極的に取り組んでいきたいと思います。

【トピックス】

○ 新東京キャンパス(仮称)の設計体制が強化されました。

新東京キャンパス(仮称)の基本計画(マスタープラン)策定に続く設計業務について、マスターアーキテクトである㈱槇総合計画事務所を統括管理設計事務所とし、㈱日建設計を協力設計事務所とする統括設計監理業務に関する基本契約を締結することが、平成20年12月16日開催の理事会において承認され、平成20年12月17日付で契約を締結しました。㈱日建設計は、業界最大手の設計事務所であり、主に構造設計及び設備設計等の業務を担当します。同社が設計陣に加わったことで、新東京キャンパス(仮称)建設に向け設計体制が一段と強化されました。

○ ケーブルテレビ足立の新春特別番組がウェブで公開されています。

ケーブルテレビ足立の足立区広報番組「情報キャッチ!!好きです。あだち」の新春特別番組「夢と未来と足立区と...」で本学をはじめ4大学が紹介されました。(1月1日~7日放送)。その内容は足立区Web「動画deあだち」で配信されます。

○IDCロボコンコンテストを足立区のシアター1010で開催

IDCロボコンコンテスト

IDCロボコンは、高専・大学ロボコン、ABUロボコンとともに3大ロボコンのひとつです。他のロボコンと異なり、世界各国から集まった学生の混成チームでロボットの製作・協議を通し、創造性、国際感覚、実戦経験を積むことを目的にしたプログラムです。今年は本学が主催、東工大、足立区共催で、8月5日~18日まで開催。最終日には足立区のシアター1010(センジュ)でコンテストを開催予定です。参加大学は他にソウル大学、MIT、フランス選抜チーム、サンパウロ大学、チュラロンコン大学(タイ)ケンブリッジ大学、清華大学(中国)などです。熱戦が期待されますね。(IDC:International Design Contestの略です)

○ 足立区の産学交流イベントで産官学交流センター長が講演

1月18日(日)足立区役所にて開催される「企業を変える21世紀の経営戦略フォーラム —大学連携とワーク・ライフ・バランス改革の可能性-」で、産官学交流センター長の阿髙松男教授が「大学との連携の可能性」という内容で講演を行う他、パネリストとしてパネルディスカッションに参加します。テーマは『かつてない厳しい経済環境! これからの企業成長を促す経営戦略手段は何か?』 。本学と足立区の連携に関する始動的取り組みとして注目されます。

【足立区ってどんなところ?—「千寿七福神」】

 足立区の歴史的施設としては地名の由来ともなった西新井大師が有名ですが、今回は正月にちなんで千寿七福神を紹介します。北千住駅を取り囲む七福神巡りは、全長約2キロメートル(徒歩約2時間程度)のコース。旧千住宿の町並みを楽しみながらの散策経路として、身近な観光名所と言えると思います。なお、平成20年より千寿七福神のうち4つの神社が引継(?)されたとのこと。現在の所在地と経路については事前にご確認を。そこで問題。七福神、すべていえますか?

答え:大黒天(五穀豊穣)、恵比寿神(商売繁盛)、毘沙門天(国土守護)、弁財天(弁舌才智)、福禄寿(幸運長寿)、寿老人(長寿延命)、布袋和尚(平和安穏)


【編集後記】
○1/17,18は大学入試センター試験です。本学も会場となりますが、朝早くから夕方遅くまでの長丁場。受験生のほとんどは本学志望でなく、全国一斉の 試験のためいろいろなルールがあります。その上、例年東京でも雪が降ることが多く、担当者には緊張感が走ります(幸い今年の天気予報は"晴れ")。でも、 もっと緊張しているのは受験生の皆さん。ぜひ全力を尽くして春を迎えて欲しいですね。
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