No.11 【TDU新キャンパス創設だより】

2009.02.13

卒業生による就職セミナー

卒業生による就職セミナーと懇親会

【理事長メッセージ】「卒業生による就職セミナー」 
理事長 加藤 康太郎

2月7日(土)に「卒業生による就職セミナー」がホテルグランドパレスで開催されました。これは本学卒業生にお集まり頂き、来年度就職を希望している後輩達に対し、先輩として活きた就職指導を頂こうとするものであります。当日は、企業ごとにブースをご用意し、学生が自由に希望するブースに行き先輩方の説明を聞きました。教員や学内の就職窓口担当者からは得られない貴重な情報やアドバイスを頂ける絶好の機会として学生にも大変人気で、当日は企業241社、学生約1500人が集まり、会場は熱気に包まれました。
セミナー終了後は、古田学長をはじめ役職教員、全学科の就職担当教員が出席して懇親会を開催し、大学へのご希望やご意見、産業界の動向などの情報交換をするなど、母校を中心としたネットワークがさらに充実した思いがしました。参加いただいた卒業生、企業の皆様に深く感謝した次第であります。
本学は創立以来、産業界とのつながりが強いという特徴があります。最近では、1月下旬に足立区主催の「企業を変える21世紀の経営戦略フォーラム」で本学産官学交流センター長である阿髙教授が基調講演をいたしました。また本学発ベンチャー企業の技術を基に企業が開発した「歯科用骨内インプラント材」が製造販売承認を得て、商品化されるという報告もありました。母校を中心とした卒業生、産業界との連携が次々と進んでおります。是非今後も、産業界、卒業生、大学が連携した発展を目指していきたいと思います。

ロシア科学アカデミーから名誉博士号

【学長メッセージ】「ロシア科学アカデミーから名誉博士号」
学長 古田 勝久

1月終わりに、ロシアで国際会議がありました。1月26日から30日まで開催された"Control: Theory and Systems"という学会です。この学会において私は特別講演を行いました。特別講演に先立ち、すでに受賞が決定していたロシア科学アカデミーからの名誉博士号の授与を受けました。ここに授与された名誉博士号証書があります。エネルギー・機械組立・力学・制御に関する部門が科学アカデミー内にあり、その部門での投票により私に名誉博士号が授与されたということが記されています。
私はこれまで、ロシア科学アカデミーの機械問題研究所所長であるChernousko教授とのカプセルロボットに関する共同研究をしてきました。カプセルロボットというのは、外側に車輪や触手のような動くものを持たず、内側の錘を動かすことにより、カプセル自体を動かしていくものです。その共同研究に対してChernousko教授より推薦を頂き、名誉学位が頂けたと承知しています。私はこれまでに2つの大学から名誉学位を頂いていますが、アカデミーからの贈呈は初めてであり、大変感激しています。
今回の講演は自動制御研究所で行いました。同研究所は歴史もあり1000人のスタッフを擁する大きな研究所であります。私が1995年に訪問した頃には、研究所の場所を企業に貸し出すなど財政的に困難な状況にあり、若い方々が研究者になることができないと問題視されていました。今年訪問しますと建物は改修され大変綺麗になっていました。多くの若い人が研究者を目指して頑張っていました。若い方々は英語も上手で国際的に今後ロシアが活躍していくことを予感させるものでした。
これからの日本においても、若い研究者が国際的に活躍し、その貢献により日本の科学技術が更に発達することを願っています。日本の若い研究者の活躍に期待しています。

【足立区ってどんなところ?】—「川と船」

「千住と云ふ処にて船をあがれば」とは奥の細道の一節ですが、広重の描いた千住大橋にも多くの船の姿が見えます。千住が、街道の起点である宿場町(江戸四宿)としてだけではなく、幕府御用市場(江戸三大青物市場)として発展したのも、物資の輸送が船運に支えられていた時代の話です。
現代にあっては水上バス 東京水辺ラインが身近ですが、千住の船着場にも寄航する「江戸東京ぶらり旅」「いちにちゆらり旅」の二つのコースはともに冬場はお休みとのこと。春を待ちましょう。
最後に、奥の細道の旅日記の一句目(矢立の初め)となった千住での句を紹介します。創造への意欲と旅立ちの決意を想うと、いまの私たちに重なるものがあります。
「行く春や 鳥啼き魚の 目は泪」(芭蕉)


【編集後記】
もともと運動が得意でない私は、職場でも一日の大半がデスクワーク。健康診断が近くなると運動不足が気になります。「都会人は運動不足になるので、駅のエスカレータや会社のエレベータには乗らずに階段を使って運動しましょう」と以前ラジオで言っていました。確かに効率的だけど「また階段だあ。エレベータなら早くて楽なのにい。」と思ってしまいそう。でも、そんな人は発想を転換して「あっ、階段だ。また体のために運動できる!」と考えることが大切なのだそうです。私に出来るかなあ?
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