No.13 【TDU新キャンパス創設だより】

2009.03.16

創立者扇本先生と第1回卒業式

日本武道館での卒業式の様子

【理事長メッセージ】「卒業式によせて」 
理事長 加藤 康太郎

すでにご案内のとおり、北千住における新東京キャンパス(仮称)の創設理念と基本構想をお知らせ致しました。建学の精神、教育・研究の理念を尊重しつつ、「TDUルネッサンスと進化」を掲げ、教育、技術、地域をキーワードに新しい知的社会の創造を目指そうとするものです。キャンパス計画の概要も図面入りでご紹介しています。ぜひご覧頂ければと思います。
さて、3月18日(水)には卒業式が挙行されます。会場の日本武道館には、卒業生約2300名が一堂に集い、大学生活の最後の行事を迎えます。近年はご父母も大勢参列され、階段席を含めて武道館全体が、厳粛な中にも華やいだ雰囲気に包まれます。私も学生諸君の人生の門出を祝い、精一杯の祝辞を贈りたいと思っています。
現在でこそ大規模な卒業式ですが、本学の前身、電機学校の第1回卒業生はわずか14名でした。卒業式は明治41年8月23日に挙行され、校長の扇本真吉先生は卒業生を前に告辞を述べられたのでした。
「(前略)諸氏が蛍雪の功空しからず、遂に本校所定の学課を履修し、以て今日の月桂冠を得られたるは、諸氏の名誉たるのみならず、また本校の光栄とする所なり。(後略)」
卒業式に寄せる思いは100年前も今もまったく同じです。学校に勤めるものにとって、卒業していく学生諸君がまさしく私達の誇りであり、学校の光栄なのだと思うのであります。学生諸君のこれからの活躍を心から祈念したいと思います。

「デジタルデバイド」学長古田勝久

【学長メッセージ】「デジタルデバイド」 
学長 古田 勝久

前回の創設だよりでは、IEEE(米国電気電子学会)ロボッティックスソサエティとアジア工科大学の共催の学会がタイのバンコクで開催され、特別講演を行ったというお話をしました。私は本学の理事会に出席の必要があり、講演後にすぐ帰国しなければなりませんでしたが、翌日の英字新聞に私の講演と学会の様子が掲載されたとのお知らせをいただきました。
現地での講演のテーマは、東京電機大学のCOEの成果でもあるHuman Adaptive Mechatronicsでした。これに対して新聞の報道では「将来、ロボットは私たちの生活の一部になる」という見出しをつけてくれました。この表現のほうが皆さんに分かりやすかったかもしれません。
この時に来賓として出席されたタイのカラヤ科学技術大臣との話の一端を、今回は紹介したいと思います。昨年末に成立したアピシット政権で閣僚となったカラヤ大臣は、英国の大学で核科学の博士号を取られた才媛で、タイの科学技術水準の向上に大変努力されているとのことでした。
大臣との会話の中で印象に残ったことがあります。
現在タイでは、多くの若い人たちがコンピューターを使うことにより、様々な新しい知識を得られている一方で、その両親にあたる世代との間に知識のギャップ、いわゆるデジタルデバイド(デジタル断絶)が起こっている。これを解消するためには、大学の力も借りながら一般の人々にもITの知識を得られるようにしていく必要がある、という話がありました。
日本においても、ITを使用する人としない人の間にデジタルデバイドがあると言われていますが、こうした格差をなくす努力を、政府あるいは自治体がしている話はあまり耳にしません。
また大臣は、タイのチュラロンコーン大学が国際ロボットコンテストで昨年優勝したことを自慢に思われている様子でした。その大学での担当教員は、実は私の教え子のマノップさんであることを申し上げると、何という奇遇だと驚かれておりました。
大臣自身が、自国の大学の現状を理解しようとする姿に大変な新鮮さを感じ、今後のカラヤ大臣の活躍を期待したいと思いました。

【トピックス】

○「子ども科学館にいってきました。(2/26)」

2月26日(木)に、西新井駅(東武伊勢崎線で急行で一駅です)から徒歩3分のところにある足立区立子ども科学館に行ってきました。今から15年前に作られたこの科学館には、子ども向けの施設やサークル活動、パソコン学習等の施設があります。プラネタリウムは、天井の直径が23mで、都内最大級の大きさだそうです。ただ、施設の陳腐化により集客数が減少傾向にあるとのことで、リニューアルするそうです。プラネタリウムもデジタル方式の装置に模様替えするそうです。
新装オープンは、本学の新東京キャンパス(仮称)と同じ平成24年度となります。足立区では、科学技術教育を専門とする本学に対し、新しい子ども科学館での地域協力連携に大いに期待しているようです。

【足立区ってどんなところ?】—「区の花」

創設本部から建設予定地で摘んだ四葉のクローバーが届けられました。深い意味はないと思いますが、幸せのお裾分けとしてありがたく頂戴しました。色艶・サイズともに文句なしの逸品です。ちなみに四葉のクローバーの花言葉(米国)は、「Be Mine」(私のものになって、私を想ってください)。
さて、足立区歌「わがまち足立」にも詠まれているとおり、区の花はチューリップです。荒川河川敷(都市農業公園)に広がる光景は様々な媒体で紹介されています。チューリップの語源はペルシャの古語の「tulipan(頭巾)」との説が有力。主な花言葉は「愛の告白、永遠の愛」です。オランダ、トルコ、アフガニスタンなどの国花であり、新潟県と富山県の県花としても指定されています。無関係な地域のようにも見えますが、大きな河川の堆積作用による砂質土壌が球根栽培に向くとのこと。慣れない花言葉よりは、土質の話のほうがしっくりきてしまいます。

「区の花」


【編集後記】
◇冬は何も聞こえなかった(と思う)のですが、最近、鳥の鳴き声に気がつきました。ハト、シジュウカラ、そしてウグイスの「ホーホケ」(「キョ」まではいかない)という声。空気も和らいで、鳥のさえずりも心なしか楽しげに聞こえます。桜の開花予想も出始めました。春はもうすぐですね。(花粉症も絶好調)
◇春といえば卒業式。街に袴姿が目立つ季節です。クラブの後輩が卒業する先輩に花を贈る光景はいいものですね。最近はご父母やご兄弟、祖父母の方の参列も多数お見受けします。一昔前、参列者はほとんどおられませんでした。時代の流れを感じる今日この頃です。(人間が古くなった証拠?)
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