2025.07.08
工学部 電気電子工学科の鎌田憲嗣講師の研究論文が、国際学術誌 「Eurasia Journal of Mathematics, Science and Technology Education」に掲載されました。
近年、STEM(科学・技術・工学・数学)教育の重要性が世界的に注目される中、「物理嫌い」や「理系離れ」といった現象は多くの国において教育上の課題となっています。
本研究は、高校生における「物理アイデンティティ(Physics Identity)」の形成に着目し、教師との関係性(teacher-student relationships)や教室内不安(classroom anxiety)が、物理に対する学習意欲および自己認識にどのような影響を及ぼすかを実証的に明らかにしたものです。
本研究を通じて、学習者の心理と教育環境の相互作用を科学的に明らかにすることができ、教育における『人間関係』の力を再認識すると同時に、生徒一人ひとりが自己肯定感をもって学びに向かえる環境づくりの大切さを感じています。今後も、教育現場の実践とつながる研究を進めていきたいと考えています。