東京電機大学・釜道紀浩准教授が代表者を務めるコンソーシアムが採択 農林水産省「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」

2020.07.17

報道関係各位

東京電機大学・釜道紀浩准教授が代表者を務めるコンソーシアムが採択
農林水産省「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」

学校法人東京電機大学

東京電機大学(学長 射場本忠彦)の釜道紀浩准教授(未来科学部 ロボット・メカトロニクス学科)を代表者とする「埼玉加工・業務用野菜スマート農業実証コンソーシアム」が、このたび、農林水産省「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」(事業主体:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)の委託先として採択されました。
同プロジェクトは、「技術発展の著しいロボット・AI・IoT等の先端技術を活用した『スマート農業』の社会実装を加速化する」ことを目的に設計され、スマート農業技術の導入コスト低減を図る新サービスのモデルを実証し、停滞する農業経営を打開するモデルとして普及させるものです。
同コンソーシアムは「加工・業務用野菜サプライチェーン最適モデル構築を目的とした、キャベツ・玉ねぎの機械化栽培技術体系と産地リレーと連動したスマート農機の県間広域シェアリングによる低コスト技術体系の実証」を提案し、採択に至っています。具体的には、関係機関との協力の下、加工・業務用野菜のサプライチェーン最適モデルの構築を目的に、2年間にわたり、生産から出荷に至るスマート機械化一貫体系技術の構築によって省力化・生産性向上を実現するとともに、需要側との情報連携によるサプライチェーンの効率化、機械化に対応した栽培技術の体系化、農業機械のシェアリングの実証とその評価を行います。

<採択事業と実証課題の概要>

●採択事業について

事 業 名
農林水産省「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」
(事業主体:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)

事業概要
国際競争力の強化に向け、近年、技術発展の著しいロボット、AI、IoT等の先端技術を活用した「スマート農業」の社会実装を加速化するため、現場の課題解決に必要なスマート農業技術を実証する取組や被災地の速やかな復興再生、中山間地域等の条件不利地域の生産基盤を強化する取組、また、シェアリング・リース等のスマート農業技術の導入コスト低減を図る新サービスのモデル実証について、公募を通じて委託します。
*国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 公式ホームページより

●実証グループについて

グループ名
埼玉加工・業務用野菜スマート農業実証コンソーシアム

代 表 者
釜道 紀浩(東京電機大学 准教授(未来科学部 ロボット・メカトロニクス学科))

構 成 員
[代表機関]学校法人東京電機大学
[共同実証機関](株)日本能率協会コンサルティング、(株)関東甲信クボタ、クボタアグリサービス(株)、(株)クボタ、(株)セネコム、JA三井リース(株)、埼玉県(農林部生産振興課、本庄農林振興センター)、(株)リンガーハット
[生産者](株)関東地区昔がえりの会、(株)埼玉玉ねぎ生産供給センター、(有)こだわり農場鈴木、長野昔がえりの会、松川村営農支援センター

●実証課題について

実証課題名
加工・業務用野菜サプライチェーン最適モデル構築を目的とした、キャベツ・玉ねぎの機械化栽培技術体系と産地リレーと連動したスマート農機の県間広域シェアリングによる低コスト技術体系の実証(課題番号:露2C03)

実証概要
加工・業務用野菜のサプライチェーン最適モデル構築を目的とした、露地野菜栽培(キャベツ・玉ねぎ)の機械化、および県間産地をリレーした収穫機の12カ月高稼働シェアリングと、サプライチェーン効率化による、低コストオペレーション・適正品質・適期適量の一貫技術体系を実証する。

[実証する農業技術体系]
①土づくりから出荷までの作業について、機械化・自動化オペレーションを徹底し、省力化・生産性向上・低コスト化を実現するための農業技術体系の実証
②加工・業務用野菜、機械作業に適した栽培方法や作業方法を推進し、収量生産性、労働生産性、資材効率をモニタリング・改善する仕組みを構築して、機械化による収量低下や品質低下リスクを低減する効率化栽培の農業技術体系の実証
③需要先と連携を強化し、生産・収穫・貯蔵・出荷・物流まで一貫した情報連携(仕様・規格化、適期適量、運送と作業効率化)によるサプライチェーン全体の効率化・コスト低減の実証
④キャベツ収穫機を県間産地間リレーで広域シェアリングして12カ月稼働するための機械操業計画調整、事前生育状況モニタリング、清掃・メンテナンスの適正化、課金スマート化のモデルを構築することによる、機械化コスト低減の技術体系の実証

■釜道 紀浩 准教授 プロフィール
・氏   名:釜道 紀浩(カマミチ ノリヒロ)
・略   歴:2006年 博士(工学)取得(東京工業大学)
2006年 独立行政法人理化学研究所 研究員
2007年 東京電機大学未来科学部 助教
2011年 同 准教授
・専門分野:ロボット工学、制御工学
・学会活動等:計測自動制御学会、日本ロボット学会、日本機械学会、IEEE 他







■ご参考
*国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 公式ホームページ
http://www.naro.affrc.go.jp/index.html

<取材に関するお問い合わせ先>
学校法人東京電機大学 総務部(企画広報担当) 担当:本田・多田・石井
TEL 03-5284-5125/FAX 03-5284-5180  e-mail:keiei@jim.dendai.ac.jp
〒120-8551 東京都足立区千住旭町5番 https://www.dendai.ac.jp/