第70号　「学校法人東京電機大学サポート募金について」

　平成25年4月にスタートしましたサポート募金は、寄付者の皆様のご意思を尊重し、寄付金を活用させて頂くもので、奨学金の充実、課外活動等への支援、施設・設備の充実等でお受けしてきました。おかげさまで平成25年度は、当初目標額を超えたご厚志を頂戴いたしました。厳しい経済状況にもかかわらず、多くの皆様方のご支援を賜り、誠にありがとうございました。

　さて、年史をひもときますと大正11年、寄付により完成した水力発電実験所について記されていました。当時、電気工学の実験をするのに、生徒に原動機を取り扱わせなければならない。神田でボイラーを用いるのは難しいが、水力なら可能であろうと学校で検討していたところ、生徒から、まず自分たちから資金を集め、その熱意をもって卒業生にも協力してもらおう、と発案があり、ついに設置に十分な1万円(当時)ほどを集めたとあります。

　年史には、「かような純真な浄財はもとより感涙をもって受領した」と記されています。時代を経てもご寄付に感謝する気持ちは同じであると感じた次第です。

---