工学部 先端機械工学科 私の4年間のステップ(1)

オリジナルの重量挙げロボットの仕組みを考案

1年生は基礎を固める講義科目が多い中、「ワークショップⅡ」は、手を動かしてものをつくる楽しい授業でした。いくつかの課題の中で面白かったのは、グループで取り組んだ重量挙げロボットの製作です。要求される機能を満たす機械を自分たちで考えなければならず難しかったのですが、私たちは、ものを持ち上げるアームの関節部分をスライドさせることで、小さな力で重いものを持ち上げられる仕組みを思いつき、出来上がったときには、大きな達成感を得ることができました。

1年次の制作重量挙げロボット。
他の班にはないアームの機構を考えて製作した。

加工のことも考えた設計や製図の大切さを学んだ

「機械設計製図Ⅰ・Ⅱ」は、手描きで製図を学ぶ授業です。CADという製図用ソフトウエアを使うと不備のある図面もきれいに見えてしまうため、よい図面の描き方を学ぶには、まず手描きで製図することが大切なのです。またこの授業では、無理なく加工できる設計かどうかや、加工する人が見やすい図面かどうかを常に意識して製図することを、徹底して教えられました。先生から図面の間違った箇所を指摘され、どう改善すべきかは自分自身や学生同士で考えるため、考える力もつきました。

2年次の制作さまざまな機械に使われている部品
「ハンドル車」の手描き図面。

講義で学んだ知識を生かし、要件を満たす機械を設計

3年生の「先端機械設計製図Ⅰ・Ⅱ」では、CADで製図を行いました。2年生のときは製図するものの形状や寸法はほとんど決められていましたが、この授業では、要求される性能を満たすために、他の講義で学んだ知識を活用しながら、自分で計算をして寸法などを決めることが求められました。授業が進むにつれて課題が難しくなり、特にプレス機の製図では、ばねにかかる力や、軸に合う穴の大きさを計算するなどしながら、何度も設計の仕様を変更して図面を完成させました。

3年次の研究CADで作成した、薄い板に穴を空ける「プレス機」の図面。

次世代の電気自動車につながるモータ開発研究に取り組む

卒業研究のテーマは、「磁石レスモータの試作研究」です。現在の電気自動車のモータには永久磁石が使われていますが、コストや環境性能面で課題があり、永久磁石を使わない磁石レスモータの実用化が待たれています。私は、磁石レスモータの性能を向上させるために、モータの回転数と回転力を測定する試験機の開発に取り組んでいます。卒業研究はこれまでと違い、課題を探すところや解決方法を考えるところから自分で考えます。苦労も多いですが、それが研究の楽しいところです。

4年次の制作磁石レスモータの試作器と図面。
試験機の設計や加工も自分で行った。

いすゞ自動車株式会社

将来の夢はトラックの設計です。トラックは乗用車に比べて電気化が遅れていることもあり、排出したエネルギーを再利用するなど、より低燃費のシステムを開発して、世界の輸送を支えたいと思っています。卒業研究の指導教授からは、「できないことをやらない理由にするのではなく、どうすればできるかを考えなければならない」など、技術者としての心構えも教えていただきました。その言葉を忘れずに、どの部署に配属されても、頑張っていきたいと思います。

部活動大学の部活ではじめた弓道。的に向かって集中し、自分をみつめられる時間が好きです。

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