工学部 機械工学科 私の4年間のステップ(1)

物理や数学が大切だと気づいた1年次

自動車が好きで、機械工学科に進学しました。「工業力学Ⅰおよび演習」は、高校物理の力学の延長にある科目で、物理の問題を、微分積分を使って解かなければなりませんでした。しかし高校では物理と数学が苦手だったため、非常に苦労しました。しかしこの授業で理系科目の重要さを痛感し、勉強に励んで苦手を克服しました。また、「ワークショップ」でエンジンを分解して組立て直したことなどを通して機械工学が面白くなり、機械の仕組みについて考えるようになりました。

1年次の制作グループで一旦分解した後、組み立て直したエンジン。

材料の重要さを知り、4年次の研究テーマにつながった

2年次に履修した「材料力学Ⅰおよび演習」は、現在所属する研究室を志望するきっかけになった科目です。建物の梁にかかる力や、歯車にかかる負荷など、材料に特化した力学を学びました。金属材料でも、金属の種類や添加するもの、金属材料をつくる温度などによって強度が変わるなど、この授業を通して、ものをつくるうえでの材料の重要さに気づきました。「機械設計製図Ⅰ・Ⅱ」では、「グランドコック」といって、水を分配するための弁の設計図に取り組み、機械設計の基礎を学びました。

2年次の研究「グランドコック」の設計図。CADを使って設計した。

改善を繰り返しながら、複雑な機械を設計

「機械設計製図Ⅲ」は、これまでより圧倒的に難易度が高い、渦巻きポンプの設計に取り組みました。ポンプは、水を汲み上げる性能のみ指定され、それに必用な強度や、羽車の肉厚などの計算から始めました。先生からは、性能は満たしていても「厚すぎて重い」、「コストがかかる」などさまざまなことを指摘されながら改善していきました。人ごとに異なる図面を製作しますが原理は同じなので、朝から晩までパソコン室にこもり、友人たちと協力し合って乗り切った、思い出深い授業です。

3年次の研究苦労して仕上げた「渦巻きポンプ」の設計図。

使用済み核燃料保存容器を研究。学会報告も経験

卒業研究は、使用済み核燃料の保存容器に関する研究に取り組みました。使用済み核燃料はガラス固体化し、それを炭素鋼の容器に入れ、さらにベントナイトという粘土の一種で包み、地下深くの岩盤の中に埋めます。しかし、岩盤から浸み出た水は粘土を通して炭素鋼の容器に触れ腐食させるため、私は炭素鋼の容器の腐食の挙動を研究しています。研究成果は、学会でも報告しました。他大学や企業の研究者の前での発表や質疑応答は緊張どころではなく怖かったですが、よい経験になりました。

4年次の研究学会発表で使用した、実験条件の説明するスライド。

東京電機大学大学院 工学研究科 機械工学専攻

4年生の9月に、学会で、企業の研究者や他大学の先生の前で卒業研究の内容を発表させていただき、質問も受けました。このような機会をいただける恵まれた環境の中で、大学院でも、卒業研究で行った、使用済み核燃料の安全に関する研究を続けていきたいと思います。大学院卒業後のことはまだわかりませんが、使用済み核燃料の安全な廃棄は人類の未来に不可欠な大切な問題ですので、この分野に貢献していけたら嬉しいです。

生協学生委員会生協学生委員会というサークルに所属して、イベントの企画運営などを行っていました。

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