未来科学部イブニングセミナー2010のご案内（無料）「動物ロコモーションの推進原理と最適周期運動」

未来科学部イブニングセミナー2010のご案内（無料）
「動物ロコモーションの推進原理と最適周期運動」 講師：岩崎徹也教授　カリフォルニア大学　ロサンゼルス校

学校法人東京電機大学

東京電機大学（学長　古田勝久）未来科学部では、7月12日（月）17：00より、東京神田キャンパス７号館丹羽ホールにて、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の岩崎徹也教授を講師に招き、「動物ロコモーションの推進原理と最適周期運動」をテーマに、未来科学部イブニングセミナーを開催いたします。

歩く、飛ぶ、泳ぐなどの生き物のロコモーションは、体の周期運動が環境と相互作用することにより実現されます。その推進原理を理解し、神経制御機構を解明すれば、ロボティクスや医療技術などへの様々な応用が期待できます。岩崎教授らはパターン発生を目的とした新しい制御理論を構築することを目指し、生物制御系のモデリングと解析を行ってきました。本セミナーでは、まず生物のロコモーション制御系の全体像について具体例（蛭の泳ぎ）を用いて説明し、神経オシレータ、筋肉駆動ダイナミクス、流体力学などの要素がフィードバック系を構成していることを示します。その後、最適周期運動に焦点を絞り、与えられた振幅のもとで推進力を最大化した結果生じる動きとして蛇のうねりなどを説明できることを明らかにします。また、より一般的な最適周期運動発生問題を考え、その解がシステム行列の一般化固有ベクトルで与えられることを示し、くらげ、蛭、エイなどの泳ぎの原理解明に応用します。
つきましては、本講演会にご出席、ご取材いただけますようお願い申し上げます。

記

■岩崎徹也 教授 （講師略歴）
1990年東京工業大学大学院修士課程修了／1993年パデュー大学 Ph.D・同年同大学ポストドクター研究員。1995年より東京工業大学助手／1996年同講師／1997年同助教授。2000年よりバージニア大学助教授／2002年同准教授／2004年同教授を経て2009年よりカリフォルニア大学ロサンゼルス校教授、現在に至る。動物ロコモーションの神経制御機構、非線形振動子、ロバスト制御理論・非線形制御理論とその応用に関する研究に従事。IEEE Transactions on AutomaticControl, Systems and Control Letters, IFAC Automatica, International Journal of Robust and Nonlinear Control などの編集委員。2002年 SICEパイオニア賞, 2003年 NSF CAREER Award, 2006年 IEEE George S.Axelby Outstanding Papar Award, 2007年 ASME Rudolf Kalman Best Paper Award などを受賞。IEEE フェロー、ASME などの会員。

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