第57号　「次の１００年に向け新たな飛躍を願って」

　今年は巳年、冬眠していた蛇が春になり這い出す様子を示す年です。またヘビはギリシア神話で医療の象徴でもあります。その医療分野で最近、「チーム医療」が注目されています。これは従来、医師一人が主導した医療を、医療従事者がお互い対等に連携し、患者中心の医療を目指すもので、主役は医師ではなく患者なのであります。
　教育も同じだと私は考えます。つまり教員は教育への使命感と高度なスキルをもつプロであり、各教科の教員さらに事務スタッフがチームを組んで教育にあたります。それぞれの人が各々の役割を尊重し連携・協働、学生に生きる力や創造力を育み、知を継承します。主役は教員ではなく学生です。そして大学の自治は権利ではなく責任と言えるのであります。教育の原点は「学生・生徒の未来への想い」と考えます。学生が将来 大人になり社会で活躍することを想いながら、日々の教育が行なわれるべきです。
　次の100年に向け、東京電機大学が余りある成果をえることが、私たちの使命であり責任であります。「次の100年に向け東京電機大学の新たな飛躍を願って～生き残りから勝ち残りへの転換。そしてさらなる飛躍へ～」を目指したいと考えます。

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