理工学部 生命科学系 私の4年間のステップ(1)

高校から大学の学びへとスイッチが切り替わった

高校生のとき、山中伸弥先生がiPS 細胞でノーベル生理学・医学賞を受賞したのをきっかけに、再生医療に興味をもち、大学で生命科学を学ぼうと思いました。「生命科学概論」は、大学の初めての専門科目であったため、興味をもって授業に臨みました。高校で学ぶ有機化学と生物学が合わさったような内容で、エネルギーなど物理の内容も含まれていました。毎週課題が出たので、勉強しなければという気持ちになり、高校の学びから大学の学びへと、自分のスイッチが切り替わった授業です。

1年次の課題生命科学の基礎知識を学んだ、「生命科学概論」のレポート。

生命科学の多様な実験が研究室選択につながった

「生命科学基礎実験Ⅰ・Ⅱ」では、微生物の培養や大気環境計測、DNAの抽出、タンパク質の定量など、生命科学全般の基本的な実験を行い、実験器具の扱い方や実験手順などを学びました。実験は楽しく、授業を毎週楽しみにしていました。2年次から分子生命科学と環境生命工学の2つのコースに別れますが、2年次ならコースを変更できるため、この授業で自分の興味の方向を確認することができました。また、各実験を専門の先生が担当するため、3年次からの研究室選択につながりました。

2年次のレポート実験のレポート。DNAの電気泳動分析の画像(中央)とタンパク質の吸光分析のグラフ(右)。

実験失敗の原因を探る力がついたのが大きな収穫

「分子生命科学実験Ⅰ・Ⅱ」は、卒業研究に必要な知識や実験手法を学ぶ科目で、4年次で所属する研究室によって学ぶ内容は異なります。私は、生体組織工学研究室の先生のもと、生体組織のさまざまな実験を行いました。期待通りの結果が得られないことも多く、たとえば遺伝子の発現解析では、試料への不純物の混入など、どのような要素が失敗につながるかを学ぶことができたのも、勉強になりました。この科目のおかげで、4年次はスムーズに卒業研究をスタートさせることができました。

3年次のレポート遺伝子発現解析の電気泳動の結果。実験条件が最適でなく不鮮明に。

手術時の臓器癒着を防ぐ素材開発に挑戦

開腹手術では通常、手術後に隣り合う組織・臓器が癒着しやすいため、生体吸収性素材のフィルム状の癒着防止材を腹腔内に留置します。しかし、このフィルムは体液で湿ると張り直しづらい、内視鏡手術で扱いにくい、などの課題があります。そこで私は卒業研究で、これらの課題を解決する新しい癒着防止材の開発に取り組んでいます。また、私の研究室では、各自の研究に関連した英文の学術論文の内容を調べ、資料にまとめて発表・議論するセミナーを行っており、研究の質向上につながっています。

4年次 勉強会先行研究の論文をまとめて作成したパワーポイントの発表資料。

東京電機大学大学院 理工学研究科 生命理工学専攻

卒業研究では、癒着防止材に利用できると考えた化合物から想定外の細胞毒性が検出され、研究が振り出しに戻ったこともありました。しかし、新しい癒着防止材が完成すれば、医療技術の進歩に大きく貢献できると信じています。ですから、大学院でもこの研究をあきらめずに続け、細胞や動物試験による前臨床研究を経て、1日も早く臨床研究や実用化を目指して頑張ります。大学院では、研究成果の学会・論文発表や、企業との共同研究にも取り組みたいと思います。

イベントの音響を担当部活は、放送委員会に所属し、学園祭や体育祭、イベントの音響を担当しました。

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