理工学部 生命科学系 私の4年間のステップ(2)

きっかけは、高校時代に受けた生物の授業。大腸菌にインスリンの遺伝子を導入する実験が面白く、生物の体内で起こる反応について興味があったことから生命科学系を志望しました。特定の分野ではなく、生命科学全体に興味があり、電大なら幅広く学べると入学を決めました。

アミノ酸の基礎などを学び4年間の学習のベースをつくった

「生命科学」の授業では、アミノ酸の略号や構造式などを履修。略号とはアミノ酸をアルファベット1文字あるいは3文字で表したもので、それぞれ1文字表記、3文字表記と呼ばれます。授業や論文内では当たり前のようにこれらを使うため、必死に覚えました。また、構造式を学んだことでアミノ酸の基本性質を理解でき、以降の授業の理解度も高まりました。

「生命科学」と同じく基礎的な授業である「細胞の科学」の課題。英語の設問を読み解くのに苦労した。「生命科学」と同じく基礎的な授業である「細胞の科学」の課題。英語の設問を読み解くのに苦労した。

待ちに待った生物系の実験授業で学んだ器具の使い方やレポート作成の基礎

「生命科学基礎実験 Ⅰ・Ⅱ」は初めての生物系実験の授業でした。物理や化学系の実験は経験済みでしたが、元来、遺伝子研究に興味があった私にとって、この授業は特別なものでした。オンラインではあったものの、先生が行うさまざまな実験を観察でき、実験作法、生物系レポートの書き方などを学べて、研究者としての第一歩を踏み出せた気がします。

20ページにもおよぶ「生命科学基礎実験Ⅰ・Ⅱ」のレポートは、作成に難航したが、よい勉強に。20ページにもおよぶ「生命科学基礎実験Ⅰ・Ⅱ」のレポートは、作成に難航したが、よい勉強に。

机上の学びが現実と結びついた初めての解剖実験

「分子生命科学実験Ⅱ」では、マウスの解剖を体験。教科書でしか知らなかった生物の体内組織をこの目で確認でき、机上の学びが現実と結びつきました。実験結果の考察には今まで学んだ知識を活用。一見関連性がないように思える授業の知識も役立ち、多面的に学ぶ重要性を理解しました。

自らの目で確認しながら描いたマウスの解剖スケッチ。自らの目で確認しながら描いたマウスの解剖スケッチ。

論文抄読会や卒業研究を通し研究者としての成長を実感

論文抄読会では、研究に関連する英語論文の内容をまとめた資料を作成・発表。専門外の人にもわかりやすく説明する力が養われました。卒業研究では分子量の異なるヒアルロン酸をリンパ球の一種のT細胞に作用させ、細胞機能の変化を研究中。免疫制御療法に役立てたいです。

論文抄読会で使用したスライド。わかりやすいように図を多く入れた。論文抄読会で使用したスライド。わかりやすいように図を多く入れた。

東京電機大学大学院 理工学研究科 生命理工学専攻

大学院では現在の研究をさらに深化させたいと考えているほか、英語力も伸ばし、海外の学生が集う台湾での研修プログラムへの参加を希望しています。研究者として、さらなるステップアップを目指します。

いつもとは違う景色の中で気持ちを切り替える

研究活動のリフレッシュに欠かせないのが、スノーボードや旅行などのアウトドアレジャーです。自然の雄大さに癒やされたり、体を動かしたりと、パソコン画面から離れ、非日常を味わうことで気分転換になります。

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