グループ学習で、化学的視点から環境を学んだ

工学部の中の応用化学科なので、化学を工業的に利用して社会に貢献することができると考え、本学を志望しました。授業では、「環境と化学」が印象に残っています。グループに分かれて「酸性雨」、「金属・重金属」など環境に関するテーマについて化学の視点から調べてまとめ、発表するというPBL授業で、私のグループは「地球温暖化」について調べました。また、グループで学習したことを通し、同じ学科の人と仲良くなれたところがよかったです。

1年次「環境と化学」で作成した発表用のパワーポイント資料。

興味のあるテーマを選び、化学合成の基本を習得

「ワークショップ」は、各研究室がそれぞれの研究に関係のあるテーマを提示し、学生はその中から興味のあるテーマを選んで実験を行うという科目です。私は合成有機化学研究室の「医薬品の合成」を選択し、頭痛薬のイブプロフェンを合成しました。2年生にはまだ少し難しい実験でしたが、先生や大学院生にサポートしていただきながら、合成できたときには感動しました。大学院生とも仲良くなることができ、3年次からの研究室を選ぶ相談をする、とてもよい機会ともなりました。

2年次のレポートイブプロフェンの合成についてまとめたレポート。

実験レポートを何度も書き直すことで、理解が深まった

有機化学に関する実験を6つ行った「応用有機化学実験」の授業が印象に残っています。特に面白かったのは「アゾベンゼンの光異性化」の実験で、アゾベンゼンに光を当てて、シス-トランス異性体に変化させるというものです。どのように反応が進んでいくのか考察が難しく、先生や大学院生と何度もやりとりし、指導を受けながらレポートを完成させました。その中で、徐々に実験に関する理解が進んでいきました。大変でしたが、考えることはとても楽しかったです。

3年次のレポート異性体ができたかどうかを検証した、薄層クロマトグラフィー。

卒業研究のテーマで国際学会発表を経験

卒業研究では、パラジウムを用いた有機金属錯体を触媒として、ケトンやアルデヒドからアルコールを合成する新しい反応を開発しています。目的は、より少ない量の触媒で、より高い収率を得ることです。反応に使う金属の量が少なくてすむと、環境に優しく、大量につくることができます。私の研究が成功すれば、医薬品や有機電子材料の生産性向上が期待されます。この研究を、韓国で開かれた国際学会で発表し、海外の研究者と話をするなど、貴重な経験をすることができました。

4年次のポスター学会発表のために作成したポスター。

東京電機大学大学院 工学研究科 物質工学専攻

現在、大学院での研究内容を具体的に検討しているところです。大学院では研究内容を決めるための先行論文を探すところから自分で行い、どのような実験をどういう手順で行うかも考えることになるので、大変ですが、やりがいを感じています。将来の夢は、医薬品の合成の仕事をすることです。新しい薬を開発するのではなく、大学や大学院で学んだ化学反応の知識や技術を生かし、今ある薬がもっと安く合成できるように開発して、社会に貢献したいと考えています。

茶道中学生の時にはじめた茶道。茶道は奥が深く、参加するたびに新しい体験ができるのが魅力です。

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