複雑な化学反応を構造式で表せることに面白さを感じ、大学で化学を学びたいと思うようになりました。中でも電大はキャンパスがきれいで、実験設備が充実している点が魅力的でした。

化学の視点でとらえることで環境問題に対する理解が深まる

環境問題に興味があったことから、「環境と化学」を履修しました。化学の基礎的な知識を学びながら、環境問題を考える授業はとても新鮮で、新たな視点を得ることができました。グループワークでは、1つのテーマについて調べ、資料をまとめて発表しました。環境問題への理解が深まったのはもちろん、コミュニケーション能力やプレゼンテーションスキルも身につきました。

教科書をベースにグループワークを行い、レポートを作成。教科書をベースにグループワークを行い、レポートを作成。

発光する高分子を合成したことが専門分野を決めるきっかけに

「ワークショップ」で特に印象に残っているのが、化学の中でも特に興味があった有機化学の実験です。紫外線で青やオレンジに発光する高分子を合成するのですが、数日間にわたる実験でさまざまな手法を経験したことで、実験のスキルが高まったのを実感しました。この授業をきっかけに高分子に対する興味が深まり、専門的に学びたいと思うようになりました。

紫外線により発光するポリマーを合成。有機化学への興味が高まった。紫外線により発光するポリマーを合成。有機化学への興味が高まった。

レポートを書き直すことで理解力と文章力が向上

「応用有機化学実験」では、温度に反応して体積が変化する感温性高分子の合成に取り組みました。毎週、20ページほどのレポートを提出するのですが、体裁が間違っていたり、考察が深められていなかったりすると受理されないこともあります。しかし、書き直すたびに理解が深まり、文章力も向上しました。

1年次からレポートを書く力を鍛えられたので、高度な実験にも対応できた。1年次からレポートを書く力を鍛えられたので、高度な実験にも対応できた。

酸素濃度を測定できる高分子の膜を開発

酸素と結合すると色が変わる高分子の膜を使って、水中の酸素濃度を測ることを目的に卒業研究に取り組みました。高分子錯体膜は酸素と結合している時、水によって劣化するため、寿命を延ばす方法を模索しています。この研究をさらに掘り下げて、有意義な結果を出すべく、大学院に進学する予定です。

水中の酸素濃度を測定する機器。さまざまな実験機器を正しく扱えるようになった。水中の酸素濃度を測定する機器。さまざまな実験機器を正しく扱えるようになった。

東京電機大学大学院 工学研究科 物質工学専攻

試行錯誤を繰り返す中で、新たな知見を得られることが私にとっての研究の醍醐味です。その面白さに魅了されたため、大学院に進学して研究を続けることに決めました。今後、さらに知識を増やすとともに実験のスキルを磨き、社会で役立つ高分子をつくり出すことが現在の目標です。

委員会活動を通して、学部・学科を超えた友人ができた

生協学生委員会に所属して、学生向けのイベントの企画や、新入生向けの冊子の制作に取り組みました。学部や学科を超えて協力しながら作業を進めたことで、多くの友人ができました。

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