安定した列車運行の支援システムを研究

プログラミング、通信の仕組み、計算機の仕組みといった情報に関わる知識・技術を学部時代に培うことができました。1年次は計算機の仕組み、プログラミングの基礎といった分野を主に学び、2年次以降は学んだことを活かしてゲーム制作実習やシステム設計を行いました。そして3年次でようやく自分の興味のある分野が固まったのですが、学部の4年間で卒業してしまうとその分野について探求できる時間はわずかしかありません。もっと長い時間をかけてその分野を知りたいと考え大学院に進学しようと思いました。

印象に残っている授業は修士1年次の「情報産業論」です。この授業は、就職活動の基礎力向上を目的としています。まず、情報産業の業種別の特質と仕事の内容を詳しく学び、その後、就活対策としてグループディスカッションや模擬集団面接を実施しました。この授業をきっかけに、どんな仕事に就きたいか、何をしたいのかを具体的に絞り込むことができました。

大学院では、見通し不良区間における列車運行支援システムの研究をテーマに探求を続けています。列車運行の際、前方の侵入物や異常の監視は、乗務員の目視に頼っているのが現状です。この研究では、見通しの悪い地点にカメラを設置し、その映像を接近してくる列車の乗務員にリアルタイムで通知するシステムの構築を目指しています。課題は多いですが、事故を減らし、安定した列車運行の実現に貢献できるよう、実験を繰り返しています。

列車の安全運行を目指して研究に励む列車の安全運行を目指して研究に励む

学会 研究内容を電気学会全国大会で発表

大学内で行っている研究の成果を対外向けに発表できる機会は非常に貴重です。私は電気学会全国大会で発表しました。学会発表では論文の作成にあたり、形式や期日が厳格に決まっています。そのため、それまでに取りまとめて納得のいく形にしなければなりません。苦労もありましたが、とても緊張感のある貴重な経験ができました。

後輩指導 学問の深い理解を基に、相手の立場で分かりやすく説明することを意識した

後輩への指導を通して、自らがその内容に関して深く理解している必要性を改めて痛感しました。なぜなら、自分で理解することと、その内容を相手に説明して理解してもらうのとでは難易度が全く異なるからです。「後輩はどこまで分かっていて、どこまで分かっていないのか」ということを先入観なしに判断し、相手の立場になって具体的な指導を行うことを意識していました。

そして未来へ 内定先 KDDI株式会社

情報について学ぶ中で、人の役に立つシステムに関わりたいという想いが強くなりました。中でも、通信業界はインフラでありながら、未だ経験したことのない価値を提供し、人々の生活を豊かにできる無限の可能性を秘めています。使いやすく、本当にやりたいことを快適に行える、社会にとって有用なシステムの実現に携わりたいです。

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