1 | 従来からの機械工学の専門分野に加え、機械工学における先端的な周辺分野の科学技術の知識と技術を持つこと。 |
2 | 機械工学およびその先端的な周辺分野の知識と技術を活用し、さまざまな課題に挑戦し、解決する実践力を持つこと。 |
3 | 理工系の幅広い基礎知識を持つと共に、常に新しい知識の獲得に努める積極的な姿勢を持つこと。 |
4 | 科学技術と人間・社会との関わりを理解し、科学技術者として必要な教養、キャリア意識、倫理観を身につけていること。 |
5 | グローバルな視野を持ち、将来、科学技術者として世界で活躍できるコミュニケーション力やプレゼンテーション力などの汎用的能力を身につけていること。 |
科目名 | コマ | 単位 | 必選自 | 配当年 | 配当期 | DP | 目的概要 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
微分方程式Ⅰ | 1 | 2 | 必 | 2 | 半期(前) | 3 |
<授業形態> 講義 <目標> 達成目標工学現象に現れる基本的な常微分方程式の概念を理解し、これに関連した多くの問題を解くことができる。 <授業計画等の概要> 微分方程式論は数学の重要な一分野をなすばかりでなく、物理学、工学などの諸方面にも広く応用されており、その習得は理工系の学生にとって不可欠である。この講義では1階微分方程式(変数分離形、同次形等)、1階線形微分方程式、高階線形微分方程式の解法について解説する。 |
確率・統計Ⅰ | 1 | 2 | 選 | 2 | 半期(後) | 3 |
<授業形態> 講義 <目標> 確率論の基礎概念、確率変数の理解及び、代表的な確率分布を学ぶことを目標とする <授業計画等の概要> 近年、数理統計は各分野の基礎的素養として必須なものになっている。現代の社会では「情報」をいかに得るかが重要な問題である。混沌としたデータから整理された情報を引き出す手段を与えてくれるのが統計理論である。確率・統計Ⅰでは、統計理論における推測に必要となる確率論の基礎事柄について主に学習する。 |
材料力学Ⅰおよび演習 | 1.5 | 3 | 必 | 2 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 講義および演習 <目標> 応力とひずみ、引張・圧縮における応力と変形ならびに不静定、はりのせん断力と曲げモーメントの修得 <授業計画等の概要> 機械や構造物を製作するためには先ず必要十分な強度および剛性をもたせるように設計しなければならない。「材料力学Ⅰおよび演習」はこの構造設計の入門的分野であると共に機械工学の重要な基礎学問である。本講義では上記内容について講義し、講義内容の理解を深めるために演習を実施し、実際の問題を解決できる能力を培うと共に学生諸君の理解度をチェックし授業にフィードバックする。 |
材料力学Ⅱ | 1 | 2 | 選 | 2 | 半期(後) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> はりの応力とたわみ、不静定ばり、ねじりの基礎の修得 <授業計画等の概要> 機械や構造物を製作するためには先ず必要十分な強度および剛性をもたせるように設計しなければならない。「材料力学Ⅰおよび演習」並びに「材料力学Ⅱおよび演習」はこの構造設計の入門的分野であると共に機械工学の重要な基礎学問である。本講義では「材料力学Ⅰおよび演習」で学んだ基礎の上に更に高度な材料力学的内容について学ぶ。 |
機械力学Ⅰおよび演習 | 1.5 | 3 | 選 | 3 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 講義および演習 <目標> 振動系の運動方程式を理解し、固有振動数を学ぶ。強制振動における振動応答を理解し、共振カーブを学習する。 <授業計画等の概要> 信頼性の高い機械や音の静かな製品を設計・生産するためには、振動に関する知識が不可欠である。本講義では、振動学の基礎である、一自由度振動系の動的挙動に重点を置いて解説する。講義は問題解決の力を獲得することに主眼を置いて、演習を交えて学ぶ。 |
機械力学Ⅱ | 1 | 2 | 選 | 3 | 半期(後) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 多自由度振動系と連続体の固有振動数・固有振動モードを理解し、多自由度系の振動応答の計算方法を学ぶ。 <授業計画等の概要> 信頼性の高い機械や音の静かな製品を設計・生産するためには、振動に関する知識が不可欠である。本講義では、一自由度振動系の動的挙動に重点を置いた「機械力学Ⅰおよび演習」の内容をさらに深め、多自由度振動系の動的挙動を中心に説明する。これにより、各種機械装置の振動系モデリングの手法を身につけてもらう。 |
流体の力学および演習 | 1.5 | 3 | 選 | 2 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 講義および演習 <目標> 水力学を習得する <授業計画等の概要> 所謂、水力学の分野である流体の性質、静止流体の力学、流れの分類、ベルヌーイの定理、運動量の法則、流れの相似則、管内の流れ、物体まわりの流れと抗力・揚力、層流定常流れについて講義する。毎回の授業で修得した知識を確認するため演習を行う。これにより、一層、理解を深めるとともに、実際の数値を用いて問題を解くことにより単位や圧力、流速の実際的な数値の確認、技術者として必要な計算能力を養う。 |
熱力学および演習 | 1.5 | 3 | 選 | 2 | 半期(後) | 1 |
<授業形態> 講義および演習 <目標> 工業熱力学の基礎を学ぶ <授業計画等の概要> 熱力学の基本的である熱とエネルギーの概念、熱力学の各法則、理想気体と状態変化、エンタルピーとエントロピーについて最初に講義し、鋼板では各サイクルと熱機関、蒸気機関、冷凍機、ヒートポンプ、伝熱など工学的に必要な基礎知識を解説する。毎回の授業で修得した知識を確認するため演習を行う。これにより、一層、理解を深めるとともに、技術者として必要な熱力学の諸量計算能力を養う。 |
材料工学 | 1 | 2 | 必 | 2 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 機械材料(構造材料、機能材料)を理解する上で必要な基礎知識を身につける <授業計画等の概要> 近年、新しい工業材料の開発や従来の材料の改良が盛んに行われている。これからの機械技術者は、これらの材料とその特性について幅広い知識を持ち、機械設計に際しては材料の諸特性(素材の基本的な特性、材料の成形・接合・仕上げ法など)を理解した上で、それらの優劣を判断することが要求されるようになってきた。そのためには単に材料データを持っているだけでは新たに開発された材料について理解することも、正しく利用することもできない。本講義では機械技術者として材料を使う立場から、機械材料を理解し、活用するための基礎的知識を講述する。 |
機械材料学 | 1 | 2 | 選 | 2 | 半期(後) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 機械構造物を製造する上で必要な材料の知識を身につける <授業計画等の概要> 機械材料は材質的に金属材料(鉄鋼材料・非鉄材料)と非金属材料(無機材料・有機材料)とに大分類されている。鉄鋼材料と非鉄材料とに小分類するのは学問上の意味はなく現代は「鉄鋼の時代」と言われるほど前者が多く使われている。今後も鉄鋼材料が主力であるが、21世紀は資源に恵まれたアルミニウム、チタンなどの軽合金、相互に短所を補い合う分散強化材料などの補合材料などが考えられる。ともあれすべての用途に万能の材料はない。経験と学理にもとづき文字通り適材適所に材料を使用することが何よりも必要である。本講義では、金属材料を中心として機械材料の基礎と応用についても述べる。 |
加工学基礎 | 1 | 2 | 必 | 2 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 加工に関連する材料の基本的特性を理解すると共に、各種の加工方法の基本的原理及び特徴・得失を理解する。 <授業計画等の概要> 機械を製作するには、原材料を加工して所要の形状、寸法を得なければならない。この講義はそうした機械の「具体的な作り方」の大要を述べるものであり、機械製作入門である。加工法は対象とする原材料、要求される機械の形状、寸法、精度、強度に応じて様々であり、単一の加工法でなんでも作れるわけではない。要求に応じて原材料と加工法を適切に選択することが極めて重要である。本講ではこの選択の大要が習得できるように、各種加工法を大形、低精度から小形、高精度へと配列し、各加工法の特質、精度、加工限界を材料物性と関連させながら明らかにする。 |
機構学 | 1 | 2 | 選 | 2 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 機械要素の各部の運動について解析の基本手法を学び、さらに応用としての各種機構の特徴を学ぶ <授業計画等の概要> 機械要素にはリンク、カム、歯車機構のほか様々なものがあるが、一定の形状をもつ機械部品が組み合わされて、外部から加えられる力や運動に対し機械量から機械量への変換を行うという機能を有している。これらの機能や特性を良く理解することで、より良い機械システムを実現できる。機構のもつ特性には各部品の動作がどうなるかという運動学の面と、外部から加えられた力が機構内部でどう動き、さらに外部にどう伝達されるかという動力学の面がある。本機構学ではおもに前者の運動学を扱い、力学については必要最小限に留める。授業では簡単な微分や三角関数を使ったメカニズムの解析手法を解説する。 |
機械設計学Ⅰ | 1 | 2 | 必 | 3 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 機械設計学の基本を理解し、機械要素の設計ができるようにする。 <授業計画等の概要> 機械設計では、機構学、機械力学、材料力学、材料学などの基礎科目の知識を活用し、現実の機能をもった機械や機械要素をまとめ上げることを行う。したがって、これらの基礎科目を十分に理解習得した上に応用動作ができなければ目的は達せられない。また、実際の設計にあたっては、新たに必要な理論や数値計算の手法を学習し理解すると共に、経験や実績データを加味して結論を導くことも多く、同じ目的に対して必ずしも解答が1つとは限らない。本講義では基礎的な事項について学ぶ。機械要素として、締結要機械要素、ばね、軸、軸受などを扱う。 |
機械設計学Ⅱ | 1 | 2 | 選 | 3 | 半期(後) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 機械設計学の基本事項(ポイントなど)を理解し、その応用ができるようにする <授業計画等の概要> 「機械設計学Ⅰ」で学んだ基礎的な事項とは別に機械要素として必要な事項(種類、機能、構造、特徴など)について学ぶ。機械要素としては、はずみ車、シール、ねじ電動、歯車、ベルト、クラッチ、ブレーキなどを扱う。 |
品質管理 | 1 | 2 | 選 | 3 | 半期(後) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 品質管理の基本的な考え方、統計学や実験計画法、QC七つ道具、新QC七つ道具を駆使してアクションを起こすこと、つまり、PDCA(plan-do-check-action)の考え方を学び、企業に入社してから「品質管理」を実践できるようにする <授業計画等の概要> 「品質第一」(QualityFirst)という言葉は、「安全第一」と同様に長い間受け継がれてきた言葉である。また、「品質管理」という言葉も「生産管理」、「原価管理」と同様に企業の中で企業経営を左右する言葉である。「品質管理」は、製造業だけでなく、流通業、金融業、サービス業、農業などすべての産業分野において重要視されている。特に、国際規格ISO9001品質マネジメントシステム、ISO14001環境マネジメントシステム及びPL法(製造物責任法)への対応についても理解しておく必要があるので講義する。 |
精密測定法Ⅰ | 1 | 2 | 必 | 2 | 半期(後) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 主として機械部品のいろいろな諸元の測定について常識を涵養する事を目標にする。 <授業計画等の概要> 機械の精度は年々向上し、最近はナノメートル程度になるものも現れている。高い精度を持つ精密機械を設計・生産するためには、機械の製造と運動の精度を一桁高い精度で測定することが必要である。本講義では、最初に測定とは何かについて勉強し、その後、機械の寸法、形状、表面などを高い精度で測定する方法について、基礎から応用までを学習・習得する。そして「計測できないモノは生産できない」ことを理解する。 |
精密測定法Ⅱ | 1 | 2 | 選 | 3 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 計測技術・計測工学の基礎の修得 <授業計画等の概要> コンピュータ技術の発展とともに、機械の情報機械化が進展してきたが、それに伴い、どのような情報を自動計測し、それをもとに機械を制御するかという計測・制御の重要性が飛躍的に増大してきた。計測の原理は単純な物理学現象に基づくものであり、これを理解することで、最適な計測方法の選択が可能となり、効率よく、また精度の高い実験結果などを得ることができる。講義では、計測技術/工学における基礎的事項を述べるとともに、実際の実験等で用いられる計測技術と計測データ処理のためのソフトウェアやそのプログラミング、計測装置などのハードウェアを紹介する。また、計測した情報の中に含まれるノイズをどのように処理し、判断するかについての、統計学的知見や、それを利用したカルマンフィルタなどについても講述する。 |
制御工学Ⅰ | 1 | 2 | 必 | 3 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 古典制御理論の修得 <授業計画等の概要> 本科目では制御工学の基盤となる古典制御理論を学習する。制御理論の基礎として、フィードバック制御の概要を説明した後、制御対象のモデル化の方法、モデル化された微分方程式から伝達関数の導出方法、伝達関数と過渡応答および周波数応答との関係、制御系のブロック線図による表現法と等価変換、制御系の安定判別、比例制御によるゲイン調整を取り扱う。制御系の応答を実感させたり、簡単に制御計算を行わせたりするために制御系CADを取り入れた説明や演習も行う。 |
制御工学Ⅱ | 1 | 2 | 選 | 3 | 半期(後) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> PID制御と現代制御理論の修得 <授業計画等の概要> 本科目では産業界で広く活用されているPID制御と、近年、活用事例が増えてきた現代制御理論を講義する。PID制御では制御アルゴリズムの働きとニコルス線図や限界感度法による制御器の調整法について紹介する。現代制御論では基礎的事項に重点を置き、制御対象が状態方程式で表されること、状態方程式の解法、伝達関数の導出、可制御と可観測の判別、状態フィードバックと極配置による設計について解説するとともに、必要な計算法を身に着けさせる。最後にオブザーバ、最適レキュレータ、ロバスト制御など最新の制御について紹介する。 |
応用光学 | 1 | 2 | 選 | 2 | 半期(後) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 光の特性を把握し、光学の基本を習得する。 <授業計画等の概要> 顕微鏡やカメラ等の従来の光学機器のほか、最近は光通信、光ディスク、各種測定機、検知器、加工装置など多くの分野に光が応用されている。本講義では、こうした光応用技術の基となる光の性質やそれを支配している基本法則、原理などについて学ぶ。幾何光学では直進、反射、屈折、レンズおよびミラーによる像形成の特性、収差などについて説明し、波動光学では、光波の概念、回折、偏光などについて解説する。 |
光学機器 | 1 | 2 | 選 | 3 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 光を応用した各種の機器、装置の原理や特性に関する知識を身に付ける <授業計画等の概要> 光学機器とは光の特徴を応用した機器を意味している。従来は望遠鏡、顕微鏡、カメラ等、幾何光学の原理に則り、レンズを用いて光像を作ることを特徴とする機器がその中心であった。しかし、最近になって、レーザ光、各種光センサ、光ファイバー等を応用した新しい機器が続々と登場してきた。また、レンズを用いる技術も微細な半導体集積回路製造やコピー機械等、一層精密で高機能な機器に応用されるようになっている。本講義では、これらの中から代表的な光学機器を幾つか採り上げ、光学の観点から見た原理と対応づけながら学習する。 |
プログラミングⅠ | 1 | 2 | 選 | 2 | 半期(前) | 3 |
<授業形態> 講義 <目標> C言語の基礎の修得 <授業計画等の概要> 1年次に学習した「コンピュータプログラミング」を発展させ、応用プログラムの作成に必要な能力を養成することをめざす。「プログラミングⅠ」では最近の応用プログラミングで最も広く使われているC言語を学ぶ。既に1年次に学習した制御構造などは軽く復習するにとどめ、特にC言語に特徴的な関数の考え方や変数の型、記憶クラスと通用範囲、ポインター変数と配列、入出力など、実用的なプログラムの作成実習や他人のプログラムを理解する上で必要な事項ついて詳しく学ぶ。 |
プログラミングⅡ | 1 | 2 | 選 | 2 | 半期(後) | 3 |
<授業形態> 講義 <目標> オブジェクト指向プログラミングの基礎の修得 <授業計画等の概要> 「プログラミングⅡ」では「プログラミングⅠ」で学習したC言語をオブジェクト志向に拡張した言語C++を学ぶ。オブジェクト指向プログラミングの基礎として、クラスとインスタンス、メソッド(メンバー関数)、継承、コンストラクタとデストラクタ、関数の多重定義などの概念を理解し、オブジェクト志向のプログラムを設計する能力を身につけることをめざす。 |
情報処理工学 | 1 | 2 | 必 | 2 | 半期(後) | 3 |
<授業形態> 講義 <目標> 情報処理回路、機器の解説と情報処理方法を学ぶ <授業計画等の概要> 現代の設計・生産分野においては、より精密な計測・加工や制御技術が必要とされるが、コンピュータの急速な発展に支えられて、情報処理技術の貢献度が高い。メカトロニクスにしても、センサ情報の入力、アクチュエータ駆動のためには情報処理手法を身につける必要がある。授業では、アナログ/デジタルを始め、2進数、デジタル回路、コンピュータの動作原理から講義し、プログラミング言語、アルゴリズム、情報処理を目的とした各種ツールなどを扱う。後半は例題を豊富にして理解を容易にする。関連で暗号、CAD利用技術者試験についてもトピックとして扱う。 |
電気工学 | 1 | 2 | 選 | 2 | 半期(後) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 電磁気現象とその理論、回路要素と電気回路等について学習する <授業計画等の概要> 工学の仕事に従事する者にとって、電気を利用することは避けて通れない時代となっていることは言を待たない。電気の知識をより深く理解し、これを積極的に活用できる様にすることは大切なことである。この要求に従って、本講義は電気の原理的、基礎的な面からの知織を得ることを目的とする。 |
電子工学 | 1 | 2 | 選 | 3 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 半導体の原理やアナログの電子回路等の知識を深める <授業計画等の概要> 現在、多くの機械、特に最先端の機械は電子回路により制御されている。そのため、最先端の機械の設計・開発を行うためには、機械工学のみならず電子回路の知識が必要となる。 ここでは、機械工学を専攻する学生を対象に電気・電子工学等の最新技術を理解するのに必要な電子要素や電子回路等の基礎的な幾つかの主要部分をわかり易く講義する。 |
応用電子工学 | 1 | 2 | 選 | 3 | 半期(後) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 半導体の原理や電子回路、特にデジタル回路の知識を深める <授業計画等の概要> 最先端の機械の殆どはコンピュータによるデジタル回路技術により制御されている。そのため、最先端の機械の設計・開発を行うためには、アナログ電子回路に加えデジタル回路の知識が必要される場合が多い。本講義では、機械工学を専攻する学生を対象にデジタル回路の基礎として、主に論理回路を中心に、理論のみならず、実際のICの使用法など、将来的に最先端の機械開発に従事することができる機械工学技術者に必要とされる電子回路の応用技術について講義を行う。 |
集積回路工学 | 1 | 2 | 選 | 4 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 集積回路の仕組みと動作原理について学んだ後、微細化、高密度化、高機能化を推し進めてきた微細加工技術、および工程ごとに用いられる各種の超精密製造装置について学び、主要点を自らが第三者に解説できるようにすることを目標とする。 <授業計画等の概要> 集積回路と社会のかかわりやシリコンなどの半導体について説明し、不純物の添加とp型、n型半導体、集積回路の仕組みと動作原理について解説する。続いて、微細化、高密度化、高機能化を推し進めてきた微細加工技術、および成膜(酸化、堆積、蒸着、メッキ、塗布)、リソグラフィ、エッチング、拡散、イオン注入、実装などの工程に用いられる各種の超精密製造装置について説明する。集積回路およびその製造技術には、電子工学はもとより、量子力学、機械工学、金属工学、光学、化学工学、高分子化学、光化学等の多くの学問領域が総動員されており、それぞれの基礎的な事項についても学ぶ。 |
機械工学実験実習Ⅰ | 2 | 2 | 必 | 2 | 半期(前) | 2 |
<授業形態> 実験・実習 <目標> 機械および電子の基礎的な事項を実験を通して理解を深めるともに、機械工学における各種測定技術を習得する。同時にレポートの作成方法を学ぶ。 <授業計画等の概要> 機械工学のどの方面に進んでも必要となる基礎的な項目について実験・実習を行ない、講義で修得した基礎知識の理解を深める。実験終了後には報告書を作成し、これをもとに指導教員を中心に討論することにより各テーマに関する理解を深めるとともに、実験・実習についての基本的な考え方を学ぶ。テーマは次の通り。 運動摩擦力の測定、厚さの測定、オペアンプ、角度の測定、真円度の測定、ディジタル回路、目測系列の統計的取扱い、AD・DA変換、ねじの測定、真直度の測定 |
機械工学実験実習Ⅱ | 2 | 2 | 必 | 2 | 半期(後) | 2 |
<授業形態> 実験・実習 <目標> 各種切削加工法および各種機械試験法を実習を通して体得する。同時にレポートの作成方法を学ぶ。 <授業計画等の概要> 機械工学のどの方面に進んでも必要となる基礎的な項目について実験・実習を行ない、講義で修得した基礎知識の理解を深める。実験終了後には報告書を作成し、これをもとに指導教員を中心に討論することにより各テーマに関する理解を深めるとともに、実験・実習についての基本的な考え方を学ぶ。テーマは次の通り。 丸棒の引張試験、ねじり試験、薄板の成形性、硬さ試験、旋盤作業、フライス作業、金属の顕微鏡検査 |
機械設計製図Ⅰ | 2 | 2 | 必 | 2 | 半期(前) | 2 |
<授業形態> 実験・実習 <目標> 機械工学で必要な図面の描き方の基礎を修得 <授業計画等の概要> エンジニアは物を作る時、図面を描いて自分の意志を伝える必要がある。図面は立体を平面上に描き表し、また、物を作るために必要な情報を描き加えなければならないので、表現の規約が必要となる。その規約は日本工業規格(JIS)に「製図総論」、「機械製図」として定められている。本講義ではJISに準拠して図面を描き、製作者の意志を明確・詳細に伝える製図法を修得することを目指す。 |
機械設計製図Ⅱ | 2 | 2 | 必 | 2 | 半期(後) | 2 |
<授業形態> 実験・実習 <目標> JIS機械製図の基礎の修得 <授業計画等の概要> 前期の「機械設計製図I」で機械図面の描き方の基礎を学んだので、本講義では、前期の内容を基本として、実際の機械要素の図面を描くことで、図面の描き方のみならず、各要素の規格や、その規格に従い実際の加工が可能な図面の作成方法を身につけることを目指した実習を行う。 |
先端精密機械加工Ⅰ | 1 | 2 | 選 | 3 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 身の回りの製品の7~8割に用いられている塑性加工と、精度の高い加工品を得るたの精密機械加工の技術の基本を理解する。 <授業計画等の概要> 除去加工、非除去加工によらず機械加工の基本は材料の流動にある。よって加工の材料科学、材料に起こる変形のメカニズムを理解するための力学的基礎(塑性力学)などを学んだ後に、各加工法(圧延、引抜き、押出し、鋼管の製造、転造、板金加工など)について学ぶ。また、塑性加工よりも、複雑でかつ高精度形状を実現するために機械加工(除去加工)が必要であるが、加工に伴う外乱因子のため必ずしも製品には工作機械の精度が転写されていない。よって機械加工現象を詳細に検討し、精度が低下する原因を理解し、精度向上のための基本的方法について学ぶ。 |
先端精密機械加工Ⅱ | 1 | 2 | 選 | 3 | 半期(後) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 加工が困難な特殊材料を加工する電気加工およびナノレベル精度の加工技術を理解する。 <授業計画等の概要> 材料の形状、寸法、表面状態を希望どおりに作りあげることであって、表面状態に主眼をおく場合には、表面処理という言葉も使われる。電気的(もしくは電子的)現象を直接利用した加工法が電気加工法であり難加工材の加工に用いられることが多い。本講義では、電気加工と考えられる加工技術の中から、現在広く使用されている、あるいは、今後重要になると思われる加工技術、および、研磨によるナノレベル精度の仕上げ、リソグラフィによる半導体の超微細加工技術を説明する。 |
先端自動車工学 | 1 | 2 | 選 | 3 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 自動車の走る、曲がる、止まるの運動の原理とそれを構成する機械・電気技術と最先端の応用技術を習得する。 <授業計画の概要> 近年の自動車は、エンジンによる駆動から、ハイブリッド、電動機による方式への転換や。安全支援、運転操作支援、自律走行を行うための知能化技術の進歩が著しい.そこで、今日までの技術進化の歴史を振り返りながら、自動車工学の基盤技術と最先端の応用技術を機械工学の各学問と関連付けて講義する。 |
先端医用工学 | 1 | 2 | 選 | 3 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 現在の医療機器の最前線戦に関して基本的知識を学ぶことと、日常生活で起きる怪我や病気に対して慌てずに対処できる知識を学ぶ。 <授業計画等の概要> 最新の医用工学の分野に関して講義する。医用工学として基本的な生体計測から、最新の人工臓器およびコンピュータ外科といわれる手術支援ロボットと実三次元手術支援画像、および今世紀その進歩が大いに期待される胎児外科について講義する。また、福祉工学として高齢者や障害者に対する支援の基本的考え方と支援機器についても講義する。なお、この分野に関する最新内容を記載した教科書は存在しないので、講義ごとに必要なノートを配信する。 |
先端機械実験実習Ⅰ | 2 | 2 | 必 | 3 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 実験・実習 <目標> 計測制御技術およびメカトロニクス技術の基礎的な事項を実験を通して理解を深めるともに、実験・実習結果についての解析力、考察力を養う。 <授業計画等の概要> 「機械工学実験実習Ⅰ」、「機械工学実験実習Ⅱ」に引き続き、機械技術者に必要な実験法、計測法および実験解析法を修得し、さらに専門的な実験を行う際に必要な応用力を養うことを目的とする。この授業では、学生は5~7人のグループに分かれ、実験実習を行う。実験中あるいは実験終了時に試問を行い、実験内容の理解を深める。また、各実験終了後には実験内容、実験結果およびそれらの考察をレポートにまとめ提出することで、報告書の作成方法を修得する。テーマは次の通り。 コンピュータインターフェース、多関節ロボットの動作制御、XYテーブルの制御、DCモータの制御、光弾性実験、レーザー干渉計、管摩擦係数の測定、メカニズムの試作設計、3Dプリンタ |
先端機械実験実習Ⅱ | 2 | 2 | 必 | 3 | 半期(後) | 1 |
<授業形態> 実験・実習 <目標> NC加工機の取扱い、切削理論の実際、電気加工法や熱処理、各種材料試験法などを実習を通して体得するととにに、実験・実習結果についての解析力、考察力を養う。 <授業計画等の概要> 先端機械実験実習Ⅰ引き続き、機械技術者に必要な実験法、計測法および実験解析法を修得し、さらに専門的な実験を行う際の応用力を養うことを目的とする。この授業では、学生は5~7人のグループに分かれ、8テーマの実験実習を行う。実験中あるいは実験終了時に試問を行い、実験内容の理解を深める。また、各実験終了後には実験内容、実験結果およびそれらの考察をレポートにまとめ提出することで、報告書の作成方法を修得する。テーマは次の通り。 鋼の熱処理Ⅰ(ジョミニ試験)、鋼の熱処理(焼入れ、焼戻し)、切削力と加工精度、旋盤加工における工具摩耗、ラップ仕上げ、ワイヤカット放電加工、NCフライス盤、NCプログラミング |
先端機械設計製図Ⅰ | 2 | 2 | 必 | 3 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 実験・実習 <目標> 与えられた設計仕様を満足する各種機械部品を様々な加工方法を仮定して設計し、製作図を描く能力を身につける <授業計画等の概要> 製図規格や関連規格、製図上の慣習を学習しながら、機械の機能設計、寸法の決定を行い、製作図を的確に描く設計製図の能力を育成する。機械設計製図ⅠおよびⅡにおいて手書き製図を行った経験を踏まえ、製図ツールとしてはCAD(ComputerAidedDesign)を用いることとし、前半はCADの使用方法の習得にも力点を置く。授業ごとに毎回1課題の設計製図を行うことを基本に授業を行う。規格やルールにはそれらが定められている理由があるので、それをよく理解し、設計者の意思を明瞭に製作者に伝えられるように考えながら図面化する設計製図を学ぶ。 |
先端機械設計製図Ⅱ | 2 | 2 | 必 | 3 | 半期(後) | 1 |
<授業形態> 実験・実習 <目標> 1)プレス抜型(金型)の設計・製図を行い、部品および機械要素の設計が可能となる。2)部品図との整合性をとりながら、組立図を製図して、図面の読解力を身につける。 <授業計画等の概要> 設計は、機構学、材料工学、工業力学、材料力学など多くの力学、加工法などの関連工学知識・資料を活用し、総合して所望の性能を持つ機械や構造物を実現させるための創造活動であって、これを製図によって表現することである。ここでは、「機械設計製図Ⅰ」、「機械設計製図Ⅱ」、「先端機械設計製図Ⅰ」、および「機械設計学」、「精密測定法」、「先端精密機械加工」などと関連させて、設計製図の実力の養成を目標とする。特に、工業材料および各種工作法の選択活用力、およびCADによる設計・製図能力の育成に留意する。 |
先端機械設計製図Ⅲ | 1 | 2 | 選 | 4 | 半期(前) | 2 |
<授業形態> 講義・演習 <目標> データベースを活用した設計方法の修得 <授業計画等の概要> 手書き製図に置き換わりつつあるコンピュータを用いた機械装置や部品の設計製図(CAD:ComputerAidedDesign)においては、過去の設計例や標準パーツ等の図面情報をデータベースとして活用すれば、設計工数を大幅に低減できる。本科目では、3次元CADの活用法、2次元と3次元の図面データベースの相互活用法、CDROMやインターネットで標準パーツのデータベースを利用する方法などを、実技を多く取り入れた授業によって学ぶ。 |
プレゼンテーション | 1 | 2 | 選 | 3 | 半期(後) | 5 |
<授業形態> 講義および演習 <目標> 英語ほかの言語で記述された機械工学に関する書籍または文献の読解力を身に付けるとともに、コミュニュケーション/プレゼンテーション能力を向上する <授業計画等の概要> 本科目は、クラスを分割して少人数で実施する。 第1回ガイダンス 第2回文献の調査方法(講義) 第3回プレゼンテーションの方法と留意点 および質疑応答の方法と留意点(講義) 第4回~15回クラス別にプレゼンテーション実施 履修者には、順番に各自で選定した英語ほかの言語で書かれた書籍または文献の内容について、発表資料を事前に作成し、定められた時間の範囲内で口頭発表させプレゼンテーション力を涵養する。他の履修者にはこれまで学修した機械工学分野の基礎知識を基に質疑や講評を行わせ、それに対して発表者にはそれらの質疑に適切に応答させることによりコミュニュケーション力を涵養する。各担当教員は上記への取り組みに対して総合的な評価を行うほか、必要に応じて問題点の指摘や改善方法の例示などを行いことによりプレゼンテーション/コミュニュケーション能力を向上させる。 |
先端機械総合演習 | 1 | 2 | 選 | 3 | 半期(後) | 4 |
<授業形態> 講義および演習 <目標> 実社会で機械技術者として必要な基盤となる総合的な知識を習得する <授業計画等の概要> 本科目は、はじめに実社会で特に最も必要となる材料等の力学、計測・制御、加工法等の先端機械工学に関する分野を再度、講義、演習することによって復習し、確実に身に付ける。同時に就職活動で必須となる一般常識演習、TOEIC演習および面接についても模擬的に実施する。その後に実社会で活躍している卒業生の仕事内容の紹介や、工場見学を通して実際のものづくりの現場を体感することによって、職業理解と将来設計に役立てることを目的とする。 |
インターンシップ | 随時 | 2 | 選 | 34 | 通年 | 4 |
<授業形態> 実験・実習 <目標> 社会人としての視点をもつ。大学卒業後のイメージを描く。大学での学習の意義を理解する。 <授業計画等の概要> 学生が在学中に自らの専門、将来のキャリアに関連した就業体験を行うことにより、専門科目において修得してきた工学の基礎知識を深め、応用力を広める。さらに、演習を通じ、実社会のニーズや問題点等を理解することを目的とする。 |
卒業研究 | 前3後3 | 6 | 必 | 4 | 通年 | 2 |
<授業形態> 実験・実習 <目標> 大学4年間の総括として、身につけた知識を利用して研究テーマに取り組み、成果を発表する <授業計画等の概要> 学修の総仕上げとして、各自がそれぞれの研究室に所属して、教員の指導のもと研究活動を行う。選択した研究テーマに対して自分で計画を立て、実験あるいは解析、またはその両方を行い、未知の分野での新しい知見を得ることを目的とする。研究成果(卒業論文)をまとめ、発表会を行う。 |
職業指導 | 1 | 2 | 自 | 3 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> 職業指導及び進路指導・キャリア教育の意義と役割、進路指導等に関する関係法令、進路指導の組織的な取り組みなどを学び、教育職員としての資質・能力を身に付けます。 <授業計画等の概要> 職業指導の意義と役割、職業指導の歴史と今日の課題、職業の選択・決定に関わる指導(進路指導)、進路指導とキャリア教育、進路指導等に関する関係法令、進路指導計画、進路指導の組織体制などについて、具体的な事例を通して、職業指導に関する知識・指導法を学びます。また、職業指導に関する時事的な話題があるときは、それを授業に取り入れることもあります。 |
木材加工 | 1 | 1 | 自 | 2 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 実習 <目標> 技術科教育における木材加工の実技習得と知識を理解。 <授業計画等の概要> 木材加工の「設計」「けがき」「切断」「部品加工」「組立・接合」「仕上げ」までの手順や度道具に関する方法を身につける。具体的に、基本的な加工法を習得させ、課題作品を製作させる。 |
栽培 | 1 | 1 | 自 | 2 | 半期(前) | 1 |
<授業形態> 実習 <目標> 技術科教育における栽培におけるの実技習得と知識を理解。 <授業計画等の概要> 植物の育成に必要な環境を整える・成長を管理する技術知識・基礎技能を講義・実習を交えて理解を図る。 |
工業技術概論 | 1 | 2 | 自 | 3 | 半期(後) | 1 |
<授業形態> 講義 <目標> わが国における工業教育の意義を理解すると共に、工学を支える機械、電気、電子、情報、建築、工業化学、デザインなどの広い学問分野の基礎を学ぶ。また、最近の工業技術、科学技術に関する時事的な話題をとおして、わが国における工業技術全般の意義を理解する。 <授業計画等の概要> 教員免許「工業」を取得するための基礎科目であり、工業の各分野に関する基礎知識を習得し、現代社会における工業技術の意義や役割を理解することを目的とする。工業技術一般に関する包括的な内容を学ぶことによって、工業技術における工学の位置付け及び役割に関する知識を習得する。 |