日立建機株式会社
コンストラクションビジネスユニット
開発設計統括部ソリューションキャリア製品開発部
Y.S さん
2020年3月 大学院 未来科学研究科 ロボット・メカトロニクス学専攻 修了
山梨県/県立甲府第一高校 出身
幼少期からものづくりが好きで、ロボットをつくりたくて電大に入学しました。ロボットについて学びながら、その後の進路を考えた時、「私は、ロボットの中身よりも、形的に大きいものがつくりたい」という自分の想いに気づき、日立建機に入社しました。
現在は、リモコンによる遠隔操作も可能な油圧ショベルの設計を担当しています。これまでの遠隔操作機と違い、車体との相互通信ができることが特長です。遠隔操作が可能な油圧ショベルというと、災害現場や産廃処理場など、人が入りにくい過酷な作業現場でのニーズが多いのですが、最近では、将来の人手不足による遠隔操作や自動化が進むことを見据え、オペレーターを育成する目的で購入したいといったニーズも増えています。
電大で学んだ、プログラミングや機構学、制御工学は、まさに今の仕事に直結していると思います。電気に関しても、授業での経験が生きており、製品の電気回路で異常があった場合、まずは自分で回路を見るという場面もあるので、大学で基礎を勉強できたことは、とても役立っています。
また、自己解決が難しそうな問題に直面した時などは、経験者や別分野の方にも、積極的に意見を求めるようにして、解決の糸口を探ります。学生時代も、足りない知識や技術は、研究室の先輩や先生に教えていただき、製作でも、多くの人に助けてもらいながら、ピンチを乗り越えてきました。時には、人に協力を仰ぎながら物事を進めていくという力は、学生時代に培われたスキルだと思います。
少し前に田舎に帰った時、解体できないままの空き家がたくさんあることを知りました。まだ漠然とですが、いつか、そのような田舎の小道でも使えるようなフットワークのいい重機をつくれたらと考えています。
重機は使う人によって、作業環境も違えば、求められる安全対策や使い勝手などもそれぞれ。だからこそ、技術者である私たちは、常にお客さまと考え、協創し、新しいソリューションを提案し続けていくことが大切だと思います。
-DENDAI designs the Future-
私にとってのⅮ!は「Daydream」
空想を空想のままにしておくのはもったいない!
自分のやりたいことができる道で、やりきったと思えるまでやるのが一番!
思い描いたことを、実現できる形に落とし込んで、製品化につなげていきたい。