2021年7月 働く電大人 沼田 彩子さん

2021年7月号から 働く電大人、日立製作所の沼田彩子さんをご紹介します

大学院での学びを活かし、エンジニアとして活躍

~在学中、国内外の数々の学会での発表が転機に~

株式会社日立製作所 沼田 彩子さん
2019年3月 未来科学研究科 ロボット・メカトロニクス学専攻修了
(コンピュータネットワーク研究室)

在学中は、無線センサを使用し記録した複数の時刻の整合性を高める研究を行っていました。その中で経験した研究室活動における多くの学会発表が、私の転機となりました。

これは「1つの課題に対して色々な考えを持った人たちと意見を出し合う貴重な機会を何度も持てた」という経験です。私がファシリテートする場面では、意見をまとめたり話題が発散しないように導いたりすることの難しさや楽しさを知りました。この経験から、様々な人と関わり、1つの答えを導いていくことのできるシステムエンジニア(SE)という仕事がしたいと考えるようになりました。

そんな時、日立製作所では、S(Safety:安全) >>Q(Quality:品質) >D(Delivery:納期) >C(Cost:コスト)という考えの元に仕事をしているということを知りました。ビジネスである以上、コストや納期はもちろん重要ですが、最も大切なことは安全・高品質であることです。安全で品質が担保された製品やシステムをお届けすることがお客様の信用を得る重要なポイントであるという会社の考えを知り、日立製作所でSEとして働きたいと強く思いました。

日立では、品質を保つために開発方法が標準化されており、システムを納入する前にも何重ものチェックや監査が入ります。これは、他社にはない安全で高品質な日立ブランドのシステムをお客様へ納品できている理由の1つだと考えています。

私は現在、システムの稼働維持と仕様変更に携わっています。この仕事に携わる中で1番感じているのは人との繋がりの大切さです。お客様との打ち合わせだけではなく、社内での進捗会議や工程会議など人とコミュニケーションをとる場面は多岐に渡っています。その中で大学時代に培ったディベート力やプレゼンテーション力が大きく活かされています。

今の私の1番のやりがいは、システム稼働後にお客様に「日立に頼んでよかった」と言っていただけたときです。私も日立の一員として活躍していることを実感でき、日立製作所で働く喜びを感じています。

大学は「多様」な学びを実現できる場です。在学中のみなさんも、大学で得た様々な知識や経験を糧に、希望する道に突き進んでいってください。

国際会議「ICCSA 2018」Best Paper Awardを受賞、指導教員の桧垣教授と

学園広報誌「TDU Agora」Vol.44(2021年7月号) 働く電大人より転載

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