2024年2月 高大連携

学園広報誌「TDU Agora」2024年2月号から「特集」、高大連携をご紹介します

高大連携

地球温暖化など人類共通の課題に対しSDGsが策定され、その解決と未来社会の創造に文理の区別を超えた自律的な人材が求められています。こうした視座から本学の高大連携では中高の探究活動を支援し、探究の魅力と喜びを経験し理工系への興味・関心を深める機会の創出を目指しています。

FDフォーラム次第

高大連携FDフォーラム

意見交換の様子

12月2日にオンラインにて、FDフォーラム「中学校・高等学校と東京電機大学との教育連携事例」を開催し、学内外合わせて約140名の教職員及び教育関係者が参加しました。本年度は本学が各中学校・高等学校と取り組んだ具体的な教育連携事例を紹介し、高大連携に係る理解を深めました。
はじめに本学より、概要説明として、高大連携を取り巻く社会状況、STE(A)M教育、本学らしい中高大連携について説明があり、その後具体的な事例として、本学中学校社会科授業内で実施された文理横断ワークショップ、本学が協力している豊島岡女子学園の「T-STEAM:Pro」における筋電義手制作に係るプロジェクト、都立多摩科学技術高等学校の実習授業や埼玉鳩山オープンキャンパスで実施した風力車作成ワークショップの事例報告がありました。
その後、質疑応答・意見交換が行われ、高校と大学のスムーズな接続のための議論が交わされました。

主な高大連携の取り組み

豊島岡女子学園中学校・高等学校「FLY HIGH !~羽ばたく生き物を模倣せよ」

同校のモノづくりプロジェクト「T-STEAM:Pro」に協力。
今回のテーマ「FLY HIGH!~羽ばたく生き物を模倣せよ~」にロボット・メカトロニクス学科の藤川太郎准教授が事前講義、競技会の講演・講評に協力しました。
8月25日の競技会には他校や海外校を含めた16チーム69名が参加。夏休みに製作した様々な機体が集合し、体育館壇上から機体を放ち距離と滞空時間を競いました。動作せず落下したり、想定通り飛翔したりで声援や歓声に溢れ、モノづくりの奥の深さを実感しました。

鷗友学園女子中学高等学校「模型車両製作・プログラミング実習」

7月31日、8月1日に夏季実習講座「模型車両製作・プログラミング実習」を開催。
ロボット・メカトロニクス学科の吉本貫太郎教授が講師を務め、中1~高3の他校も含めた生徒が参加。
初日は電動車模型を組み立て、2日目は車両走行プログラミングを実習し、所定の位置で停止させる競技で競いました。自動運転等の最新技術も数学や理科の応用であることを体験的に学ぶ機会になりました。

品川女子学院中等部・高等部「理系の世界を覗いてみよう」

11月に生命、化学、電気分野で講義や実験を行う特別講座「理系の世界を覗いてみよう」を開催。毎回20名近い生徒が熱心に講演を聞き、実験に取り組みました。生徒からは「研究が身近に感じられた」「もっと勉強してみたい」等の声が寄せられました。
協力教員(開講順):理工学部生命科学系 長原礼宗教授、高橋俊介准教授、工学研究科物質工学専攻 阿部善也助教、工学部電子システム工学科 篠田宏之教授、工学部自然科学系列 田中里美講師

東京電機大学中学校・高等学校「パスタブリッジ競技会」

12月9日に本学中高でパスタでブリッジを作り強度やデザインを競う「パスタブリッジ競技会」を開催。未来科学部建築学科の笹谷真通教授が講演と講評等で協力しました。
生徒22名が6チームに分かれ取り組み、ブリッジが錘の重さに耐える様子や、パリパリと崩れる様子に一喜一憂。主体的に取り組む姿勢や理論と実践の大切さを実感しました。

高校への主な出張講義

東京電機大学高等学校
開催日 令和5年12月20日  対 象 高校2年生 135名
講 師「建築学概論・社会空間と建築」 未来科学部 建築学科 土田寛 教授
   「未来の自動車を創る電気自動車ストーリー」 未来科学部 ロボット・メカトロニクス学科 吉本貫太郎 教授
   「電子情報工学と生体医工学」 理工学部 電子工学系 大越康晴 教授
   「私たちの暮らしを変えるバイオテクノロジー」 理工学部 生命科学系 高橋俊介 准教授

順天中学校・高等学校
「医療のアンメットニーズ(未解決の課題)を生体医工学で解決する」
開催日 令和5年11月13日  対 象 中学3年生~高校3年生、教員 21名
講 師 理工学部 電子工学系 荒船龍彦 教授

東京都立向丘高等学校
「工学は面白い」
開催日 令和5年11月7日  対 象 高校1・2年生 88名
講 師 工学部 電気電子工学科 枡川重男 教授

栃木県立小山西高等学校
「電子情報技術の生体医工学分野への応用」(オンライン)
開催日 令和5年11月6日  対 象 高校2年生 15名
講 師 理工学部 電子工学系 塚原彰彦 助教

東京都立多摩科学技術高等学校
「学部・学科・学系説明会」
開催日 令和5年10月26日  対 象 高校1年生 121名
講 師 未来科学部 建築学科 西川雅弥 准教授/理工学部 機械工学系 井上貴浩 准教授

東京都立本所高等学校
「パーソナルコンピューティングの源流を訪ねて」
開催日 令和5年10月24日  対 象 高校1・2年生  22名
講 師 システムデザイン工学部 情報システム工学科 福岡久雄 特別専任教授

多摩大学附属聖ケ丘高等学校
「身の回りにあるロボットやメカトロニクスに関する技術」
開催日 令和5年10月5日  対 象 高校1・2年生 44名
講 師 未来科学部 ロボット・メカトロニクス学科 石川潤 教授

中学校への出張講義・訪問学習の受入れ

理工系総合大学として、中学生にも科学技術に興味や関心を持って欲しいと願い、出張講義の他、大学訪問学習を実施しています。

出張授業

足立学園中学校 
開催日 令和5年12月15日、16日(2日間5講座)  参加人数 3年生184名

中学3 年生に対し、科学への興味・関心や科学的思考力の醸成のため、最先端の研究を行っている教員の講義と、実験講座の出張授業を実施しました。2日間に渡って5 つの講座を提供しました。

訪問学習

講  師
システムデザイン工学部 デザイン工学科 土肥紳一 教授
ものづくりセンター 帯川 利之 ものづくりセンター技術アドバイザー

岡山県立岡山操山中学校
開催日 令和5年11月 訪問人数 3年生3名
内  容  子どもを対象にした適切なプログラミング教室

足立学園中学校
開催日 令和5年11月 訪問人数 1年生10名
内  容 大学説明(建学の精神)とものづくりセンターの見学

学園広報誌「TDU Agora」Vol.72(2024年2月号) 特集より転載

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